「はじめての福島学」開沼博

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はじめての福島学

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■東京電力福島第一原子力発電所の
 炉心溶融事故から4年。(出版当時)


 復興中の福島の現状を知ろう!
 という一冊です。


 放射能という見えない敵に対して
 私たちはどう対応すれば
 いいのでしょうか。


・「福島がどうなるかわからない」じゃなく、
 あなたが福島をわかっていない(p153)


■放射能については、
 ほぼ影響がなくなっています。


 また、放射線量の基準も
 厳しい方向に見直され
 厳格に管理されています。


 放射能については、
 ほぼ風評被害が課題と
 いえる状態だと思います。


・福島県では放射線について、年間1000万袋ほどの
 県内産米の全量全袋検査を行っています。
 そのうち放射線量の法定基準(1kgあたり100ベクレル)
 を超える袋は・・2012年度生産分で71袋、
 2013年度生産分で28袋。2014年度生産分については、
 2014年度末時点で0袋(p104)


■農業、漁業の復興は道半ばですが、
 これは原発事故の影響もありますが、
 元々の高齢化という課題が表に出ただけ。


 事故がなくても、
 いずれは高齢化、後継者不在という
 問題はあったのです。


 こうした事故も想定して
 東北に原子力発電所を作ったのでしょうから、
 東京電力には東北地域の住民と企業に
 さらに迷惑をかけない方法で
 現状回復をお願いしたいと思います。


 開沼さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・復興は早急になされた・・・
 19兆円の大方が早々に消化されてしまい、
 6兆円が追加されました。
 つまり、25兆円の予算になりました(p27)


・2014年時初時点での日本の人口減少の
 ワーストスリーは秋田、青森、山形です・・
 福島よりもヤバい状況になっています(p50)


・福島のJAが扱う2011年産米の売買契約が7割達成された・・
 震災によって宮城や岩手の農地が被害を受けたため、
 米不足が起こっていた・・低価格米は外食企業などで
 ニーズがあり、福島米の割安感が高まる中で
 引き合いが増えた(p133)


・セシウムの基準値に関する国際比較・・
 例えば、米を含む野菜の場合、
 EUが1250ベクレル/kg、
 米国は1200ベクレル/kgです。
 日本が100/kgなので、
 日本の基準は欧米の10倍厳しい(p180)


・日本の100ベクレル/kgという規準って
 はじめからそうだったのか、というと実は違う。
 日本の基準は、米・野菜ならば
 500ベクレル/kgでした・・
 3・11から1年後に一般食品では
 5倍規準を厳格化していた(p183)


・福島県の多くの漁業者が仕事を再開できずにいます・・
 そもそも、3・11以前から、漁業自体が儲からない
 産業になってきて衰退していたことや、
 高齢化が進んでいたことなどが
 主な理由としてあげられます。
 これは農業と共通することです(p252)


・福島では一次産業が占める割合が・・7.6%・・
 「電気・ガス・熱供給・水道業」・・0.8%・・
 製造業・・これはたしかに20.1%でとても大きいです・・
 卸売業・小売業の15.2%、医療・福祉の10.2%、
 宿泊業・飲食サービス業の5.5%(p277)


はじめての福島学
はじめての福島学
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【私の評価】★★★☆☆(75点)



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