「日本人が知らない集団的自衛権」小川 和久

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日本人が知らない集団的自衛権 (文春新書)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■安保法制が議論されていた頃の
 書籍です。


 集団的自衛権や個別自衛権の議論や、
 憲法解釈の扱いを説明しています。


 いろいろ議論はありますが、
 中国の侵略へ対応するための
 法律改正だったのですね。


■安倍首相は、安保法制は今の東シナ海、
 南シナ海を見通していたのでしょう。


 野党も、今の東シナ海、南シナ海を
 見通して反対していたのでしょう。


 小川さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・野党やマスコミは閣議決定を「拙速」と批判しますが、
 外交・安全保障・危機管理に関する
 世界の常識に照らしたとき、安倍首相は
 正しい意味で「拙速」に動いたと評価すべきです・・
 国家の存亡がかかるような状況にあっては、
 安全な状態を作り出すためには
 「拙速」に行動するしかないのです(p5)


・日本はアメリカにとって最大のロジスティクス拠点・・
 アメリカは海軍が戦略的に使うための燃料を
 日本の三カ所に備蓄・・トータルで1107万バーレル。・・
 弾薬のほうも・・3カ所の巨大な弾薬庫を置き、
 その貯蔵能力は11万9000トン(p41)


・「ポジティブリスト」は相手に日本側が「できること」、
 つまり手の内をさらけ出し、「どうぞ裏をかいてください。
 私たちはリストにあること以外はできませんから」
 と言外に表明しているという点で、「売国的」
 とさえ言えるほどの拙劣な考え方なのです(p125)


・朝日新聞の記事は、ドイツ軍の国際治安支援部隊
 (ISAF)への派遣を、あたかも集団的自衛権の行使で
 あるかのように取り上げています。
 しかし、ISAFは・・集団安全保障活動です。
 特定の国への武力攻撃に対する集団的自衛権の
 行使ではありません。(西恭之)(p157)


・中国側の表現を借りると「核心的利益」とする領域警備法、
 これと補完関係に位置づけられる国境法を制定し、
 中国側の行動を規制できるようにしなければなりません・・
 ベトナム国会は2012年6月、・・ベトナム領海への
 外国公船などの立ち入りにはベトナム政府の許可を
 必要とした海洋法を成立させました(p195)


・海上自衛隊と海上保安庁に多数の同名異船が存在し、
 世界から「日本には国境を守る意思が存在しない」と
 みなされてきたという、笑えない問題があります(p197)


・このように、個別的自衛権についても、
 また集団的自衛権についても、
 日本政府は時代とともに政府答弁を変え、
 憲法解釈を変えてきたのです・・
 歴史を振り返れば、安倍内閣が
 「集団的自衛権はあるが、行使できない」
 という憲法解釈を33年後に変更し、
 「集団的自衛権を行使できる」としても、
 別におかしなことや、許されないことでは
 ないのです(p222)


日本人が知らない集団的自衛権 (文春新書)
小川 和久
文藝春秋
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【私の評価】★★★☆☆(70点)



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■目次

なぜいま「集団的自衛権」なのか?
第1章 集団的自衛権とはなにか?
第2章 安全保障についてゼロから考えよう
第3章 政治家と官僚の無知が自衛官を殺す
第4章 亡国の「マスコミ世論」
第5章 「歯止め」としての集団的自衛権
フレデリック・フォーサイスの警告
参考 日本政府は時代とともに憲法解釈を変えてきた



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