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「下天を謀る〈上〉」安部 龍太郎

2016/06/18公開 更新
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下天を謀る〈上〉 (新潮文庫)


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

藤堂高虎の視点を通して、豊臣秀吉の時代から家康の勃興までをたどる小説です。石田三成が、豪将からどう嫌われていたのか、よくわかります。


嫌われたら、天下は取れないということですね。安部さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・よく見ておけ。あれが南蛮人どもの戦い方だ・・戦には道義と礼儀と美学がある。だが火力にものを言わせた戦いには、むき出しの敵意と勝利への欲望しかなかった・・イスパニアという国があることを知っておろう・・かの国はこの戦い方で世界に覇権を打ち立てた。その圧力がこの国にも及んでいることを、片時たりとも忘れてはならぬ(p106)


・西洋ではイエズス会のことをジェズイットと呼びます。この言葉は詭弁家や偽善者、陰謀家、二枚舌などという意味にも使われます(p196)


・世を捨てるのも命を捨てるのもたやすいことでしょう。ですが人の上に立つ我らには、そうした安易な道に逃れることは許されておりません・・その志さえあるならば、今の理不尽にも耐えられるはずです。そうして拙子と手をたずさえて、下天を謀る道をともにしてもらいたいと切に望んでおります(p258)


下天を謀る〈上〉 (新潮文庫)
下天を謀る〈上〉 (新潮文庫)
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安部 龍太郎
新潮社 (2013-04-27)
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【私の評価】★★★☆☆(71点)



著者経歴

安部龍太郎(あべ りゅうたろう)・・・1955(昭和30)年、福岡県生まれ。久留米高専卒。図書館勤務等を経て小説家に。1990(平成2)年、日本全史を網羅した短編集『血の日本史』でデビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、2013年『等伯』で直木賞を受賞


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