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「小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖」飯島 勲

2015/12/18公開 更新
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小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

 小泉純一郎元総理の首席秘書官に仕事のコツを教えてもらいます。


 事務方としては、組織が混乱しないよう気配り、目配りが大切です。確定した来週のスケジュールは変えないなど、組織人として共感できるところがありました。


・総理の日程をどう組むか。・・私は自分のデスクの上にB4判の日程表を置き、10人共通の公開型にしました。ただし、道具は必ず鉛筆です・・決定版としてボールペンで書くのは翌週の日程だけ。決定した日程・・は一切変更しないようにしました(p36)


 特筆すべきは、人を動かす裏ワザでしょう。叱って緊張感を出す。人の動員力で人を見抜く。行事では、次第から座席表の印刷時間まですべて時間を決めて全体をグリップする。サラリーマン事務局と秘書官は似ていますね。


・来賓にお願いするスピーチにも主催側は神経を使います・・私なら、スピーチの時間を話の面白い人なら15分、退屈な人なら3分にしてしまいます(p89)


 秘書官ならではの配慮だと思いました。仕事のすべてをグリップしていくのが、 優秀な事務方なのでしょう。飯島さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・小泉純一郎元総理は、いかにして改革をなすか、と問われ、「改革というものは、権力半分だ。残りの半分は『共感』とか『賛同』だ。権力だけを振りかざしても改革はうまくいかない」と答えました(p178)


・賢い謝罪会見の流儀・・自らの敷地で会見しないこと。・・会見は午前中に設定します。紙面が少ない夕刊のほうが、朝刊より扱いは小さくなると想定できるからです(p66)


・葬儀で一番苦労するのは、弔問客の人数が不明なことです・・弔問客が100人程度だったらお焼香台を一台にしてしまいます。3000人なら10台ぐらいが目安ですね。・・もしお焼香の列が途切れそうな状況なら、「A班出動」と、ひそかに伝令を発します(p92)


・履歴書のウソの見抜き方・・・次の面接までに社会保険事務所に行って、年金記録台帳のコピーをもらってきてください・・過去の職歴は一目瞭然です・・過去の所得状況も把握できます(p11)


・上司の秘密には「知った人間は不幸になる」という根本原理があります・・上司のほうにしてみれば、「俺の恥部や弱点を知ったヤツは、なるべく抹殺してしまいたい」と考えるのが普通だからです(p23)


・小泉元総理は任期中、一切携帯電話を使いませんでした。官邸内の四人の事務秘書官、五人の内閣参事官、そして私の合計10人を完全に信頼していたからです(p131)


小泉元総理秘書官が明かす 人生「裏ワザ」手帖
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飯島 勲
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【私の評価】★★★★☆(81点)



目次

【仕事編 「リーダーの掟」】
 コラム 上司に「カラスは白い」と言われたらどうすべきか

【生活編「子育て、医療、住まい選び」の落とし穴】
 コラム 貴乃花親方の理事当選と角栄が詠んだ歌

【政治編 なぜ短命政権が続くのか】
 コラム なぜ社長がお茶くみをすると選挙に勝てるか


著者経歴

 飯島 勲(いいじま いさお)・・・1945年生まれ。小泉純一郎の初当選から議員秘書。小泉の内閣総理大臣在任中は、内閣総理大臣秘書官。


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