「ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ」茂木 誠

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ニュースの

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■テレビのニュースを見ているだけでは、
 なぜ、こんなことが起こっているのか?
 と、わからないことが多すぎます。


 この本では、イスラム過激派(IS等)、
 ヨーロッパのウクライナ問題・移民問題、
 中国の野望に絞って解説しています。


 まず、中東のイスラム国(IS)については、
 スンナ派とシーア派の勢力図を理解する
 必要があるようです。


・産油国であるサウジアラビアが自分たちの
 儲けを減らしてでも原油価格を下げる理由は、 
 ISを本気でつぶすこと
にあると考えられます。
 ISがこれ以上勢力を拡大すればイランの
 発言権が増大するし、サウジアラビア国内の
 過激派に飛び火する恐れがあるからです(p158)


■そして、ヨーロッパに目をやると、
 ウクライナ問題は、長い戦いの歴史の
 一部でしかないことがわかります。


 ウクライナの歴史は、
 キエフ公国がモンゴル軍に侵略され、
 その後、ポーランド領となるものの、
 モスクワ大公国に併合される、と
 支配者が次々と変わっています。


 ウクライナが黒海と接し、
 豊かな穀倉地帯
を持つことが、
 勢力争いの源となっているのです。


・「ヨーロッパ」は、いつ生まれたのか?・・
 フランク王国が西ヨーロッパを統合しました・・
 このフランク王国が採用したのが、
 西方キリスト教のローマ・カトリック教会と
 ラテン文字(ローマ字)・・
 フランク王国はまもなく仏・独・伊に分裂し(p17)


■最後に、
 中国の南シナ海、東シナ海への進出は、
 "アジアは中国に任せる"という
 過去の米中の共通認識の中から
 出てきとしています。


 覇権国家の地位を維持したいアメリカと、
 アジアを支配したい中国の認識に、
 差があるようです。


 茂木さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「昔、キッシンジャーさんが、アジアは
 中国に任せると言ったではないですか

 中国はアメリカと戦うつもりはないので、
 東アジアの安全については任せてください」
 というのが中国の言い分です(p237)


・1990年代の江沢民政権の時代に、
 反日教育
が本格的に始まって大成功します・・
 日本軍の残虐行為を延々と教え、
 最後に民族の解放者として共産党が登場する、
 というストーリーです(p227)


中国は、「反米運動を煽る」という方法を
 とっています。フィリピンにもかつて
 米軍基地がありました。・・
 大規模な反米運動が起こって、
 「米軍基地は出て行け!」と
 市民が声を上げました・・
 フィリピンと同じことが今、
 沖縄で起きようとしています(p240)


・政教分離こそが、西ヨーロッパ文明の特徴なのです・・
 政治と宗教が分かれているということは、
 王権は絶対的なものではない、
 ということを意味します・・
 実際、教皇は反抗する王たちを「破門」し、
 屈服させたことがあります(p35)


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茂木 誠
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【私の評価】★★★☆☆(78点)



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■目次

1章 台頭するイスラム過激派と宗教戦争
第2章 ヨーロッパの憂鬱――ウクライナ問題と移民問題
第3章 アメリカのグローバリズムと中国の野望


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