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「日本人が海外で最高の仕事をする方法―スキルよりも大切なもの」糸木 公廣

2015/07/20公開 更新
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日本人が海外で最高の仕事をする方法――スキルよりも大切なもの


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー

 9カ国赴任経験を持つ著者が教える現地に溶け込むためのコツです。自分という人間性を出しながら、相手に興味を持つというのが人間関係を良くするのです。


 糸木さんは具体的に何をしたのでしょうか。


・自分の意見、自分の興味、自分の人となり、自分のバックグラウンド・・・そうしたものに関心を向けてもらえるかどうかは、その人との関係を大きく左右する・・(p24)


 最初の成功体験は、インドで映画にはまったこと。インド映画を見まくって、お客さまにも従業員にも有名になったそうです。


 最後には、インド映画のビデオCDをソニー社内で奔走して作成してしまいました。その国の文化に興味を持ち、やれるようになると受け入れられるということなのでしょう。


・私はさまざまな努力をしました・・それは、人とその心であり、その人が育ち生きている国と文化に対する深い敬意です(p236)


 そして現地の言葉を学ぶこと。ベトナム、韓国では、カラオケで自分の好きな歌を歌えるようになりました。


 現地の文化について、何か一つでも気に入ったものを「極めてみる」と良いのでしょう。糸木さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・海外で現地に溶け込み、楽しみながら成功する方法(p2)


・8カ国の赴任経験・・・私は韓国について語るとき、「韓国対日本」という観点ではなく、「諸外国対韓国」という観点に立つことができるのです(p201)


・現地に赴任者が複数いるなら、赴任者間で考えを共有し一丸となることが大切(p237)


・困難な状況でも逃げずに現地の人たちと一緒に戦う気構えを持ち、示す(p241)


日本人が海外で最高の仕事をする方法――スキルよりも大切なもの
糸木 公廣
英治出版
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【私の評価】★★★★☆(87点)



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目次

序章 どこの国でも相手は人
第1章 現地に飛び込む―失敗からのスタート、助けてくれたのは映画だった
第2章 「違い」を活かす―わかったと思うと裏切られ...外国人としての強みとは
第3章 逃げずに向き合う―ヨーロッパでの大仕事で大失敗。さあ、どうする?
第4章 文化を知り、人を知る―ベトナム人の心をつかんだ広告はこうして生まれた
第5章 自分を見せる―「三重苦」の国・韓国へ...コミュニケーションで会社を変える
第6章 誇りと喜びを育む―ついに熱狂する社員たち。信じてきたことは正しかった
終章 異なるものに出会う意味


著者経歴

 糸木公廣(いとき きみひろ)・・・1957年東京都生まれ。北海道大学工学部卒業、東芝を経て1990年ソニー入社。1993年から20年にわたり9カ国に海外赴任。販売会社社長(3カ国)、欧州本社マネジメントなどを歴任し、現地法人の設立・経営、工場経営、合弁・工場閉鎖などを経験。最後の2カ国、ベトナムと韓国では本社より社長賞(優秀業績賞)受賞。2012年8月に退社しシンクグローブ・コンサルティングを設立。現場の観点に基づくコンサルティング・研修を行っている。


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「日本人が海外で最高の仕事をする方法―スキルよりも大切なもの」糸木 公廣


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