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「宮崎アニメの暗号」青井 汎

2015/07/11公開 更新
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宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■宮崎アニメには深みがあります。


 これは、宮崎さんがいろいろ
 歴史や小説を読んでいるからでしょう。


 そうした知識を
 フィクションの映画に
 昇華する力はものすごい。


 青井さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・宮崎が慕う作家が二人います。
 そのひとりが司馬遼太郎で、
 もうひとりは堀田善衛なのです(p42)


・「トロワ・フレールの呪術師」・・・
 まさにエボシ御前によって神殺しが
 為された瞬間のシシ神です(p140)


・インド神話『ワーマーヤナ』では、
 悪魔に捕えられたシータ姫を救いに行くのは
 猿神のハヌマーンです。
 なぜ『天空の城ラピュタ』のヒロインの
 名前がシータになったのか、
 一目瞭然でしょう(p174)


・ローマやゴートやイスラムなど、
 イベリア半島を巡る支配者たちの痕跡を
 宮崎アニメには見ることができる・・
 カリオストロ城の地下には、
 イベリア半島の歴史がそのまま封印されています(p182)


宮崎アニメの暗号 (新潮新書)
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青井 汎
新潮社
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)



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