「不安のしずめ方―人生に疲れきる前に読む心理学」加藤 諦三

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不安のしずめ方―人生に疲れきる前に読む心理学 (PHP文庫)

【私の評価】★★★★☆(80点)


■世の中には、
 認めてもらおうと頑張る人と、
 そういう人を低い位置に置きながら
 支配しようとする人がいます。


 著者は、
 前者を従順な人
 後者を搾取する人
 と呼んでいます。


 前者は良い人なのですが、
 どこかオドオドしている。


 そこを見透かされ、
 搾取タイプの人に
 舐められるのです。


・人は、不安から自分を守るために
 従順になった途端、相手が怖くなる・・
 相手に拒絶されると、ものすごく
 心理的に不安になる。(p74)


■搾取タイプの人は、
 オドオドした人を探しています。


 そうした人がいると近づき、
 その人の弱点を突きながら、
 その人を攻撃するのです。


 搾取タイプの人の心の底には
 自分でもわからない
 コンプレックスが存在します。


 だから、自分より下の人を探して、
 その人をバカにすることで、
 自己満足感をなんとか
 維持しているのです。


・ひどい夫と離婚することを勧めても
 決して離婚しようとしない。たとえ
 アルコール依存症の夫でも
 今の生活が変わるのが不安なのである(p25)


■そうした構造がわかっても、
 その人から逃げるのは
 難しいものです。


 なぜなら、職場であっても、
 家庭であっても、
 「腹をくくる」のには
 勇気が必要だからです。


 著者も同じような悩みを持ち、
 少しずつ克服したそうです。


 私たちもそうした状況であるとすれば、
 少しずつ、または、思いっきって
 環境を変えてみたいものですね。


 加藤さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・あなたは今まで、
 いろいろな人に従順に生きてきた。
 でもそれでなにか良いことがあっただろうか・・
 むしろ逆で、従順に生きてきた結果、
 あなたや憂うつな気持に
 苦しんでいるのではないか(p79)


・不安から自分を守るために
 迎合しそうになったとき、 
 「軽く見られるだけだ」と
 自分に言い聞かせる。(p81)


・「自分が燃え尽きたときに、
 このうちの誰が自分を助けてくれるだろうか?」
 とあなたは考えたことがあるか(p112)


・嫌われることを恐れてあれこれしても、
 結果は嫌われることが多い。
 先に述べたごとく、少なくとも
 軽く見られるだけである(p125)


・不安のしずめ方は別の言い方をすれば
 「腹のくくり方」である。
 我が道を行くのだ。(p122)


・周囲の人の要求に「はい」という
 努力をすることではなく、
 「ノー」と言う努力をすることである(p135)


・自分の判断で行動し、その結果に
 責任を負うということである。
 気に入られることよりも自分の確信のほうを選択し、
 それを繰り返し選ぶということである(p147)


・失礼な人に対して、「別に、この人は
 自分の幸せに責任を持ってくれるわけではない
 それなのにそんなに無理をして
 好かれることはない」(p224)


・「自分の人生は自分の責任」だと
 思っていないと・・
 すぐに人に煽られてしまう。
 周囲の人の言うことに右往左往する。(p237)


・前向きに行動するための二つ目は、
 次善の策をとるということである・・・
 最高に執着して、眠れないままに
 朝を迎える人がいる(p272)


不安のしずめ方―人生に疲れきる前に読む心理学 (PHP文庫)
加藤 諦三
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【私の評価】★★★★☆(80点)



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■目次

第1章 なぜ不安なのか
第2章 人が怖いから迎合してしまう
第3章 真面目の落とし穴
第4章 不安のしずめ方
第5章 不安の構造
第6章 自分の人生の責任は自分にある
第7章 老いは成熟である
第8章 幸せへの処方箋


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