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「現代語訳 西国立志編 スマイルズの『自助論』」サミュエル・スマイルズ

2015/06/26公開 更新
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現代語訳 西国立志編 スマイルズの『自助論』 (PHP新書)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

1859年発行されたサミュエル・スマイルズの自助論(Self-Help)です。「自ら助くる」つまり努力する人が、成功するということです。天才とは、努力し続けられる人のことなのです。つまり困難というものは、労苦に耐える力を引き出し、努力をせざるをえない状況を作り出し、人から非凡な才能を生み出すチャンスとなるのです。


昔から成功する人は、どのような苦労やひどい状況が起こったとしても、懸命に目的に向かって突き進むので、長い目で見ると、確実に目標に近づいていくという。途中であきらめたら、そこで終わりなのです。


・「天は自ら助くる者を助く」これは、今まで人類が経験してきたすべての成功と失敗の経験から生まれた言葉です(p28)


ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」と同じように、次々と成功者の例が出てきます。300人以上の事例が出てきます。そこでは、成功者は必ず苦難と挫折を味わっていることがわかります。しかし、だれもが、そこから立ち上がり、努力して成功しているのです。


努力しても成功する保証はありませんが、努力しなければ成功しないのです。結果して、成功した人はあきらめない人なのです。「苦難は幸福の門」だとわかりました。そういえば、ドラゴンボールの孫悟空も死にそうなくらいに打ちのめされた後に強くなっていました。苦難は人を育てるのです。


それ以外にも、人間の価値は、常にその友人の持っている価値によって決められるということ。あなたよりも優れた人を友人とするよう勧めています。また、物事の価値は細部に宿ります。小さなことを大切にしなければ、大きなことは成し遂げられないのです。偉大な知恵が多数記載してありました。スマイルズさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

逆境や苦難は非常に厳しい教育内容ですが、才知はまさにこの中に在しています。あなたは才知をここから得られるのです(p498)


・ウィルスキーはいつもこう言っていました。「私が絵に上達したのはほかでもありません。絶えず努力したからです(p277)


・人間がもし希望を失ってしまったら、これを埋め合わせるものは世の中には存在しません(p171)


・ミケランジェロは答えました。「・・些細なことこそが全体の美を形作るのです。全体の美はこの彫刻にとってちっとも些細なことではありません(p201)


▼引用は下記の書籍からです。
現代語訳 西国立志編 スマイルズの『自助論』 (PHP新書)
サミュエル・スマイルズ
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【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

自助の精神
発明・創造により国家を富ませた偉人たち
忍耐力こそ成功の源泉である
勤勉な努力と忍耐が成功を生む
いかにしてチャンスをつかむか
天才はどう作られるのか―芸術の分野で成功を収めた人たち
誰もが成功して偉くなることができる
意志の持つすばらしい力
仕事に励むことが人格を形成する
金銭の用い方
自分自身の力で向上することについて
従うべき手本について
品行について、真の君子について論ず



著者経歴

 サミュエル・スマイルズ(Samuel Smiles,)・・・1812年スコットランド生まれ。エディンバラで開業医となり、のち執筆活動に専念。1904年没


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