「政治の修羅場」鈴木 宗男

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政治の修羅場 (文春新書)

【私の評価】★★★★☆(88点)


■政治家の世界というものは、
 なかなかわからないもの。


 一度、堀の中に入り、
 地獄を味わった鈴木 宗男さんから、
 その一端を教えてもらいましょう。


 政治とは、
 人間関係である
ことが、
 ひしひしと伝わってきました。


・中川先生から教わったことはたくさんあるが、
 「大きな出世をするなら下の面倒を見ろ
  小さな出世をするなら上にお世辞を使え」
 という言葉も忘れられない(p230)


■政策を決めるにも、
 閣僚人事にしても
 人間関係、力関係が
 影響することがわかります。


 いわゆる義理と人情。


 派閥があれば、
 どういった親分子分の関係の中で
 生きていくのか。


 金の調達はどうするのか。


 そういった、
 どろどろした関係の中で、
 国家が動いているということなのです。


・まずは一緒に飯を食って、
 信頼関係を作るのが一番だ
。・・・
 夜は宴会を二軒三軒ハシゴして、
 野党の委員長方に頭を下げて回った。
 そのとき、「こういう案もありますよ」
 と、暗に知恵をつけることもあった(p119)


■理も大切だが、情もないと
 勝ち残れないのだなと
 感じました。


 人は、理屈や金だけでは
 動かないのです。


 政治の世界も、
 人が作る世界なんですね。


 鈴木さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・角栄先生はいつでも満面の笑みをもって、
 「ああ、よく来た、よく来た。北海道からか」
 と気持ちよく会ってくれた。(p20)


・竹下先生や金丸先生によく言いきかされたのは、 
 「国家の基本は、安全保障、外交、教育、治安だ
 この四つだけはしっかり頭に入れておかなければ、
 政治家として失格だ」ということ(p124)


・出世コースというものが、自民党にもあった。
 それは、総務局長か内閣官房副長官を経験することだ。
 総務局長は選挙の責任者。内閣官房副長官は
 官僚のとりまとめ役だ。どちらも仲間が増える(p139)


・私は、党の国会対策副委員長に就任した・・・
 予算審議がストップした。そんなとき野党と
 国対委員長会談を開き、落としどころを探ったりする。
 総理を委員会に出席させて答弁させるとか、
 法案に付帯決議を織り込むとか、
 さまざまなカードがある。(p119)


・防衛庁(当時)の入口の両脇に、歩哨が立っている。
 彼らは、沖縄を除く全国の郷土部隊から2週間交代で
 派遣されてくるエリートだ。将来、その郷土部隊の
 幹部になる人材だ。私は木村屋のあんぱんを
 毎週1万円分、差し入れることにした(p126)


・私は、若手議員を「ムネムネ会」に集めて言ったものだ。
 「当選3回までは選挙区優先で行け。
 しかしバッヂを着けたときから、
 オレは何をやるのかという
 ライフワークを考えておけ
(p172)


・モサドの長官が来日した際、
 小渕総理と会う段取りをつけた・・・
 会見は土壇場でキャンセルになった。
 野中官房長官が総理に代わって、
 赤坂プリンスホテルで会談した。
 前任の橋本総理は、モサドの長官と
 いつも非公式に会っていた(p182)


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鈴木 宗男
文藝春秋
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【私の評価】★★★★☆(88点)


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■目次

第1章 ズバ抜けた政治勘 田中角栄
第2章 両刃の剣「情の人」 中川一郎
第3章 人間関係の達人 金丸信
第4章 壊し屋の正体 小沢一郎
第5章 日露を動かす プーチン
第6章 宿敵の研究 田中眞紀子と小泉純一郎


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