「ザ・ラストマン」川村 隆

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ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」

【私の評価】★★★★★(97点)


■2008年に8000億円もの赤字を出した
 日立製作所の社長として
 5年間指揮を取った川村さんの一冊。


 表面的に見てみると川村さんの打ち手は、

 カンパニー制の導入。
 グループ会社すべてで役割グレード給に統一。
 テレビ、HDD、電力事業の整理。


 非常に大胆な決断をしているだけに
 大きな障害や葛藤、そして批判が
 あったことでしょう。


社員の尻に火をつけ、健全な競争を生み出す
 「仕組み」をつくる・・・
 そのために実行したことの一つが、
 「社内カンパニー制」だったのです(p46)


■印象的だったのは、
 大人数の会議では何も決まらないと
 断言されていること。


 それをよく知っているのは、
 異端児と言われた
 川村さん自身なのでしょう。


 少人数で決定することで、
 尖った(驚きの)方針を
 打ち出せるのです。


・各部門のすべての利益代表が参加する
 多人数の会議ではうまくいきませんから、
 「少人数で摺り合わせる」のです(p47)


■日産の復活を思い出しました。


 日産には人材がいませんでしたが、
 日立にはいたのです。


 シンプルながら
 大企業に働く人ならば
 考えさせられる一冊だと思いました。


 川村さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「見通しが甘い」だの
 「問題を先送りしている」だの、
 「過去の蓄積を無視して厳しすぎる」だの、
 さまざまな批判が殺到します。ラストマンは
 孤独と仲良くしないとやっていきません(p178)


・結局、自分がやるしかないな・・
 そんな感覚で、しかし楽観的に、
 淡々と実行を続けることこそが重要です(p5)


・数字だけではなく、「なぜ必要なのか」
 「何のために必要なのか」
 「それを達成すると何が起きるのか」
 といった背景や将来を語ると、
 部下も「それなら私も実現させたい」
 と意欲がわくでしょう(p114)


・ラストマンは「情」を理解しつつ、
 「理」をとることができる人間・・
 「小事には情、大事には理」(p134)


・私流のリスクベッジの仕方の一つが、
 「早く、小さく失敗する」という方法です・・
 完璧をめざそうとすれば撤退の判断が遅くなります・・
 今の仕事が51点の及第点に至っていれば
 OKだと考えてよい。(p159)


・人は困難な経験をした時ほど成長しますが、
 「これぐらいでいいだろう」と思った途端に
 成長が止まり、後退していきます(p91)


・ノートは今では160冊を超えました・・・
 書くという行為を通して考えるので、
 頭の中が整理されますし、その内容が記憶に残り、
 何かの拍子にふと思い出すことがあるのす(p121)


ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」
川村 隆
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【私の評価】★★★★★(97点)



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■目次

序章 「自分の後ろには、もう誰もいない」―ザ・ラストマン―「この覚悟」を持っていますか
第1章 大事なときに「何を決めるか」「どう決めるか」―リーダーに求められていること
第2章 「きちんと稼ぐ」ための思考習慣―「独りよがり」にならないために
第3章 意思決定から実行までの「シンプルな手順」―自信をもってビジネスをするために
第4章 いつも前向きに「自分を磨く」人―自分を鍛える、部下を鍛える
第5章「慎重に楽観して」行動する9カ条―成果を丁寧に出すための羅針盤
第6章 私たち日本人に必要な「意識」とは何か―グローバル感覚とダイバーシティ


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