「人の上に立つ人の仕事の実例「危機管理」術」佐々 淳行

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人の上に立つ人の仕事の実例「危機管理」術

【私の評価】★★★★★(95点)


■佐々さんの専門である危機管理について
 15年前に発行された一冊です。


 この本で驚くのは、
 日本の危機管理のポイントが示されており、
 実際にそれらの危機が起きているということ。


 次に来るのは、
 《E》「エコノミー」《F》「ファイナンス」
 すなわち国家財政を含めた
 経済の破綻なのかもしれません。


・現代人が常にさらされている危機を、
 私は「ABCD危機」と呼んでいる・・
 《A》は「アトミック」で原子力・・・
 《B》は「バイオテクノロジー」・・エイズ・・炭疽菌・・
 《C》は「コンピュータ」「ケミカル」「カルト」・・・
 《D》。「ディザスター」、すなわち災害である・・(p90)


■危機管理のポイントは、
 事前に準備しておくということです。


 危機が起きてから考えるのではなく、
 事前に防止策を打つ。


 それでも、
 実際に危機発生したら、
 手順どおり素早く対応する。


 「常に備えよ」とは
 「言うは易し、行うは難し」の
 典型だと思います。


総理の「陣頭」は官邸なのである。
 「総司令官はここに在り」と旗を立ててくれたら、
 そこに情報や報告を一元化することができる(p191)


■総理は、官邸で陣頭指揮をとること。


 指揮官は一人であること。


 部下は、選択肢を示して、
 指揮官の決断を促すこと。


 基本をしっかり押さえている本だと
 思いました。


 佐々さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・鎮圧するのは次善の策で、
 一番よいのは、事前に手を打って
 「予防」することなのだ(p102)


・情報が少なくても、夜中であろうが何であろうが、
 上まで報告してしまうことだ。これを「拙速報告
 (ラフ・アンド・レディ)」と呼ぶ(p179)


・後藤田長官は、・・『こういうことが起きました、
 総理、官房長官、どうしましょう』などと言うな。・・
 『私が総理なら、官房長官なら、こうします』と 
 対策を進言せよ。そのためにキミら30年選手を
 補佐官にしたのだ」という言い方をした(p168)


いったん出した命令は、たとえ間違っていても
 すぐに取り消すな
ということ・・・
 大部隊だと、出した命令が隅々まで行き渡るまでに
 時間がかかるのだ・・同じ部隊の中でまったく
 正反対の命令を受けて動く二種類の隊員がいる、
 ということになりかねない(p239)


・何か危機が発生したときには、
 ただちに被害を拡大させないための措置をとり、
 疑惑が晴れたとなれば、「問題なし」の
 お墨付きを与えるなどして信用を回復してやるのが、
 行政の本来あるべき姿なのである(p30)


・決断をすべき立場にないとしても、
 「オレの知ったことではない」ではなく、
 「自分ならどうする」と、自分なりの
 結論を出す訓練をし続ける
ことだ(p14)


・どんなときでも、
 みんなにひとつずつ仕事を与え、
 遊んでいる部下を作らない(p238)


人の上に立つ人の仕事の実例「危機管理」術
佐々 淳行
三笠書房
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【私の評価】★★★★★(95点)


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■目次

1章 危機を事前に察知する方法
2章 初めにどう動くかで勝負は決まる
3章 絶対成功の法則「私がやらずに誰がやる」の実際
4章 危機下のリーダーシップ12カ条
5章 「非常時」に強い人材づくり
終章 ビジネスマン、頭にこの「備え」を持っておけ!


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