「ファシリテーションの教科書」吉田 素文

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ファシリテーションの教科書: 組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ

【私の評価】★★★★★(91点)


■会議の多い会社はダメだと言われますが、
 実際に会議によって組織が動いているのは
 まぎれもない事実です。


 この本では、より良い会議を行うために、
 会議の仕切り方を学びます。


 まず最初に行うことは、
 参加者に議論の全体像を見せることでしょう。


 議論の全体像とは、
 現状と議論により目指す未来の姿を共有し、
 今後の議論の流れを合意することです。


場の目的の共有・合意→
 アクションの理由の共有・合意→
 アクションの選択・合意→
 実行プラン・コミットの確認・共有(p26)


■こうした環境整備が
 できたとしましょう。


 次は、その流れにおいて
 どういった論点
 していくのか考えます。


 たとえば、
 アクションの理由についてなら、
 どういった問題が、どこにあるのか。


 その問題が生じる原因は何か。


 といった論点を広げ、整理し、
 絞り込むのです。


・問題意識の明確化(What
 問題箇所の特定(Where
 真因の追及(Why
 対策の立案・実行(How)(p82)


■こうした議論の整理も大切ですが、
 参加メンバーの気持ち・立場を
 配慮
することが重要です。


 論点が違う話をだらだらする人がいても、
 発言を止めるのではなく、
 論点を確認する。


 立場上、あるべき姿に合意できない人が
 いたとしても、その意見はしっかり
 受け止め、後で議論することを約束する。


 意見の違いがあっても、会社全体として
 よりよい方向性を導きたい、といった方針を
 会議の前に説明する。


 様々な背景、価値観を持った人の
 議論をとりまとめるためには、
 様々な配慮が必要ということです。


・自分が考えたことを正しいと決めつけず、
 まずは相手の真意を確かめるべく確認をする・・
 相手の主張を成立させるために需要な欠落点を
 探し、補完するには何が必要かを考えます(p145)


■会議を行うにあたって
 知っておくべき基本がわかる
 大切な一冊だと思いました。


 ここまで厳密に議論を設計する
 必要はないと思いますが、
 優秀な人は似たようなことをしています。


 社会人の読むべき一冊ということで、
 ★5としました。


 吉田さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・場の目的の共有
  ・この議論は何を決めるために行うのか?・・
  ・今回は、何をどこまで決める?
  ・必要な情報は揃っている?・・
  参加者への期待役割は何か?(p88)


・重要なのは、参加者が
 「何を知っていて、何を知らないのか?」という、
 議論するテーマに対する
 「認識レベル」をつかむことです(p34)


・組織の中で問題・課題についての議論が混乱するのは・・
 「何をあるべき姿と捉えるかの認識の違い」に
 原因がある場合が非常に多いのです(p92)


・「議論すべき論点」
 「議論すべきでない論点」に比べると、
 「議論する必要はないが、確認する論点
 「置いておく論点
 は見落としがちですが、・・
 重要な捉え方です(p70)


・要協議・決定事項が生じた際に
 「誰が、いつ、どのように決めるのか?」
 を合意しておくことが重要です(p118)


・「論理の三角形」・・・
 頂点の「主張」を「根拠」が支える
 構造のことです(p141)


・「まとめる」、そして「結論づける」・・
 特に効果的なのは「決まったこと」と
 「決まっていないこと」を峻別して示すこと、
 そして「誰が」「いつまでに」「何をするのか」を
 明確に表現し、参加者に確認することです(p171)


・合意できていない論点について、さらに論点を細分化し、
 その部分は合意できていて、どこが合意できていないかを
 確認、共有する・・合意できていない論点について
 合意するためには、どういった条件が揃えばよいのかを考え、
 確認する・・合意に必要な条件を満たすための検討を依頼し、
 次回、もしくは条件が明らかになった時点で
 報告してもらうよう依頼する(p172)


ファシリテーションの教科書: 組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ
グロービス 吉田 素文
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★★★(91点)



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■目次

ファシリテーション―変革リーダーのコアスキル
1 仕込み―あるべき議論の姿を設計する
2 さばき―議論を活性化し、思考を導く


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