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「日本人はいつ日本が好きになったのか」竹田 恒泰

2014/12/25公開 更新
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日本人はいつ日本が好きになったのか (PHP新書)


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

 テレビでおなじみ明治天皇の玄孫(やしゃご)である竹田恒泰 さんの一冊です。日本人がいかにして自虐的な歴史観を持つようになったのか、解説しています。結論からいえば、戦後のGHQによる日本洗脳教育が行われたということです。


・GHQは次の五点を検閲対象として挙げ、
 教科書から徹底的にこれらを排除した。
 1 天皇に関する用語・・
 2 国家的拡張に関する用語・・
 3 愛国心につながる用語・・
 4 日本国の神話の起源・・・
 5 神道や祭祀、神社に関する言及・・(p82)


 アメリカから見れば、特攻隊のようなことができる国は恐ろしいということなのです。天皇という国体を持ち、一体となって行動する日本人は想像できないくらい恐ろしい存在です。


 大震災でも世界中が驚きました。電気も水も食料もないのに、略奪や暴動がおこらず、助け合っている日本人。それだけ日本人のモラルと協力意識はものすごいことなのです。著者のフランス人の友人が「被災地の日本人の姿は、一人ひとりがおよそイエス・キリストのように見えた」とメールを送ってくれたという。


・「私は、祖国と家族を想う一念から恐怖も生への執着も全て乗り越えて、いさぎよく敵艦に体当たりした特別攻撃隊員の精神と行為のなかに、男の崇高な美学を見るのである」と語ったのは、フランスの作家でのにち文化大臣となったアンドレ・マルローだった(p56)


 最後に、古代ローマ帝国に滅ぼされたカルダゴの話が紹介されています。日本もカルダゴのように歴史から消滅してはいけない。そのためには、経済発展だけを考えていてはいけないのです。


 竹田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・日本は三世紀から中華王朝に朝貢をして、官位や爵位などを受けていたとされるが、雄略天皇は478年に宋に朝貢して冊封を受けたのを最後に、朝貢を中断する(p164)


・昭和27年(1952)に韓国の李承晩大統領が「李承晩ライン」を宣言してから昭和40年(1965)に「日韓基本条約」が締結されるまでの間、韓国軍は日本の漁船328隻を拿捕し、日本人44人を死傷させ、約4000人を抑留した(p192)


・もし将来、韓国が再び『併合してほしい』と日本に要求してきたとしても、今度こそは絶対にその要求を呑んではいけない(p202)


・国民の興味が経済一辺倒になってしまうと、国は滅びるという実例を、私たちはカルタゴの歴史から学ばなくてはいけない(p222)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★☆☆(74点)


目次

第一章 「普通の国」へ進化してきた日本
第二章 GHQが日本人を骨抜きにした
第三章 「戦後教育マニュアル」の正体
第四章 「国体の護持」を達成した日本国憲法
第五章 九条改正と謝罪外交の終焉
第六章 中国は敬して遠ざけよ
第七章 前近代国家・韓国の厄介さ
終 章 国を愛すれば未来は輝きわたる



著者経歴

 竹田恒泰(たけだ つねやす)・・・昭和50年(1975)旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫(げんそん、やしゃご)に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。慶應義塾大学法学研究科講師(憲法学)として「憲法特殊講義(天皇と憲法)」を担当。


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