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「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」白石 まみ

2014/12/14公開 更新
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マーガレット・サッチャー―鉄の女の涙 (リンダブックス)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

 「鉄の女」と言われた英国初の女性首相マーガレット・サッチャー。引退し、夫を失った彼女が、幽霊の夫とともに過去を振り返るという映画のような小説となっています。鉄の女サッチャー首相の映画タイタニック風でしょうか。


 彼女は、英国病と呼ばれる経済低迷に対し、徹底した民営化と規制緩和を実施。この政策は、外資の投資も呼び込み、その後の英国の経済成長のきっかけとなりました。しかし、金融引き締めも同時に行ったことから、在任中に景気が良くなることはありませんでした。


・私はこの極端な社会主義傾向では、人は現状に甘んじ、自立ができなくなると思った。人は自分の責任において、社会に存在しなければならないと信じていた。(p59)


 在任中のフォークランドへのアルゼンチン侵攻に対しては徹底抗戦。竹島のように大人の対応を求める声に対して決して譲ることはありませんでした。平和的な解決に向けた交渉はしますが、侵略者は許さない。どのような損失があるとしても、その信念だけは曲げることはなかったのです。


 議論好きの欧米でも、長期的には良くても短期的に悪い判断は、難しいことがわかりました。大きな変更には、必ず損をする人が激しく抵抗し、攻撃してくるのです。それでも信じる道を貫き通したサッチャー首相の辛さもわかりました。


 白石さん、良い本をありがとうございました。


要約と感想レビュー

・「人は人。何事も自分の意思で決めなさい」「むやみに皆の真似をしてはいけないよ。自分が信じる道をいきなさい」こんなことをよく父から言われた。(p35)


・「マーガレット消えろ!」と窓を叩かれ、石を投げられた・・・でも、私は一切、気にしなかった。私には自分の政策により、数年後のこの国を変えていく自信があったから。(p181)


・苦渋の決断を下すと、その時は憎まれても、何世代か後に感謝を受ける。あるいは忘れられ、ゴミと一緒に捨てられる(p241)


・「フォークランドのために戦争を始める?二万キロの遠方にあり、英国住民も少数、政治的、経済的にも重要でないのでは?」・・「ハワイと同じよ」・・「1941年のことですよ。日本が真珠湾を奇襲した。あの時、米国は・・東条英機を許しました?・・(p211)


マーガレット・サッチャー―鉄の女の涙 (リンダブックス)
白石 まみ
泰文堂
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【私の評価】★★★★☆(80点)


著者経歴

 白石まみ(しらいし まみ)・・・小説家・脚本家。出版社勤務を経て、テレビドラマの脚本や映像作品のノベライズを数多く手掛ける。2011年には「欲ばりたい女たち」(幻冬舎)でオリジナルデビューを果たす


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