「選択の科学」シーナ・アイエンガー

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選択の科学

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■人生とは、「選択」の連続です。


 まず、人は「選択」を求められたときに
 どうした反応をするのでしょう。


 それは文化や性格によって変わる。


 「選択」できることによってワクワクする人もいれば、
 「選択」を求められて困惑する人もいる。


 現在は恋愛結婚がほとんどですが、 
 昔は、親に結婚相手を決められていた時代もある。


 慣れていない人が、
 「選択」を求められても困るという
 ことなのでしょう。


・従業員に権限を委譲しようとして・・・
 なぜ上司が、管理するという自分の仕事を、
 部下に押しつけるのだろうと、いぶかしく思ったのだ(p80)


■それだけ、「選択」は難しく
 たいへんなことなのだと思います。


 仕事でよく言われるのは、資料は簡潔に。
 選択肢は3つまで


 だれもが、「選択」に苦労している
 ということなのだと思います。


・マッキンゼーの・・・三×三ルール・・・
 クライアントに三つの選択肢の中から選んでもらい、
 そこから次の三択に進み、
 三組めの三択ですべてを完結させるのだ(p219)


■面白かったところは、
 「選択」を制限されても
 不幸ではないということです。


 逆に決まっている方が、
 その枠の中で努力するのでやりやすい。


 制限があるから、
 やる気が強化される場合も
 ある
のです。


 これは、毎日が日曜日でいいなと思ったら、
 何をしたらいいのかわからなくなってしまったという
 定年退職した人のようなものですね。


・原理主義に分類された宗教の信徒は、他の分類に比べて、
 宗教により大きな希望を求め、逆境により楽観的に向き合い、
 鬱病にかかっている割合お低かったのだ。実際、悲観主義と
 落ち込みの度合いが最も高かったのは、ユニテリアンの信徒、
 特に無神論者だった(p52)


■データによる検証を提示してくれるのが、
 こうした大学本のよいところだと思います。


 こうした授業なら受けたいですね。


 アイエンガーさん
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・401Kと呼ばれる新しい退職金積立制度・・・
 運用対象のファンド数が増えるにつれて急激に低下し始め、
 ファンド数が12本のプランでは70%だった・・・
 59本のプランでは60%をわずかに上回る程度だった(p242)


・キエフの教授アナスタシアは、資本主義への移行が、・・・
 「わたしたちは機会均等という特権をなくしてしまったようね。
 ソビエト連邦では、だれもが平等な機会を与えられていたから
 今よりむしろ選択肢が多かったような気がする(p99)


・通行人にミネラルウォーターのエビアンと水道水を、
 どちらかわからないようにして飲んでもらったところ、
 75%の人が水道水の方がおいしいと答えた(p191)


・年収10万ドル超の人たちは、
 その半分の年収しかない人たちと、
 総じて幸福度は変わらなかったのだ。(p167)


・コネチカット州の高齢者介護施設・・・
 「選択権なし」の集団では、入居者の70%以上に
 身体的な健康状態の悪化が見られた・・・
 「選択権あり」の集団では、90%以上の入居者の
 健康状態が改善した(p37)


・オスカー・ワイルドをまねて言えば、
 誘惑から逃れる一番てっとり早い方法は、
 それに屈してしまうことだ(p144)


選択の科学
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シーナ・アイエンガー
文藝春秋
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【私の評価】★★★☆☆(79点)

■目次

オリエンテーション 私が「選択」を研究テーマにした理由
第1講 選択は本能である
第2講 集団のためか、個人のためか
第3講 「強制」された選択
第4講 選択を左右するもの
第5講 選択は創られる
第6講 豊富な選択肢は必ずしも利益にならない
第7講 選択の代償
最終講 選択と偶然と運命の三元連立方程式


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