「これから誰に売れば儲かるのか」吉本 佳生

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これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方 (単行本)

【私の評価】★★★★☆(84点)


■この本の伝えたいのは、
 次の2点です。


 シャープが大赤字に転落したのは、
 政府の成長戦略政策により薄型テレビが
 短期間に売れてしまったことが原因である。


 そして、これから商品を売るなら、
 高齢者
、特に財布を握っている女性が
 ターゲットとなる。


 ということです。


・多くの人たちが政府に期待する成長戦略・・ 
 新製品の市場拡大、技術進歩、生産性向上などを
 促進する政策支援は、じつは、不況にあえぐ
 日本経済にとって、もっとも危険な経済政策です(p54)


■まず、
 シャープ、ソニー、パナソニックなど主要メーカーの
 液晶テレビが苦戦している原因です。


 この原因を著者は、経営者の失敗というよりも、
 2011年の地デジ化と2009年からの家電エコポイントで
 薄型テレビが売れすぎたことが原因と分析しています。


 その反動で2011年の売上は2割減。


 2割も売上が減少したら、
 赤字になるのは当然なのです。


 これは政府の無理な成長戦略に
 経営者が巻き込まれてしまった
 ということなのでしょう。


・普及率が10%を超えてから95%を超えるまでの年数・・・
 薄型テレビでは7年ですが、カラーテレビで8年、
 携帯電話で12年、電気冷蔵庫で14年、電気洗濯機で15年以上、
 電気掃除機で18年です(p87)


■そして、これからの消費は高齢者が引っ張ります。


 住宅ローンが終わり、退職金を手にし、
 年金を毎月もらっている人に
 余裕がないわけがありません。


 特に、財布を握っている
 女性がポイントとなるのでしょう。


 未来の市場は、
 データ分析から見えているのだと思いました。


 吉本さん、 
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・世帯主60歳以上世帯の貯蓄残高の平均値は2000万円を
 超えていて、中央値は約1500万円です。2000万円以上の
 貯蓄をもつ世帯が4割を占めます。(p116)


・低所得の若者を中心にデータを集めてしまいやすい
 ビッグデータ分析なんか、さっさと捨てて、
 高齢女性をメインにしたマーケティングを考えて
 もらいたいのです(p168)


・70~74歳の高齢女性では、・・・
 1泊以上の国内観光旅行での、地域の人と、
 友人・知人・その他の人との行動者率は、
 女性全体より大幅に高い。・・・
 ネットワークをつくって遊ぶのが本当に上手です(p177)


・1960年の貯蓄残高は、年収の0.8倍・・
 1970年代後半から、貯蓄残高が年収をはっきりと
 上回るようになりました・・・
 2012年の貯蓄残高は年収の2.7倍になっています(p115)


・文系学部の大学生や大学院生のほとんどは、
 驚くほど勉強しません・・・実態としては
 ユルユルの教育を行うことで、学生をしっかり遊ばせて、
 消費能力を高めるという"裏の教育プログラム"が
 組み込まれているといえます(p149)


これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方 (単行本)
吉本 佳生
幻冬舎
売り上げランキング: 179,734

【私の評価】★★★★☆(84点)

■目次

第1章 市場が急拡大した薄型テレビの勝ち組企業が、なぜ経営危機に陥ったのか?
第2章 なぜ、技術進歩がデフレ不況を深刻にしてしまうのか?
第3章 これからの日本では、高齢女性の消費市場が自然に急成長する!
第4章 金融と電子決済の視点から、消費の主役を探すと?
第5章 誰に売れば、長く安定して儲かるか?


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