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「2分以内で仕事は決断しなさい」吉越 浩一郎

2014/02/03公開 更新
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2分以内で仕事は決断しなさい


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

 トリンプでのスピード経営で、18年連続増収増益を達成した吉越さんの経営法です。やはりなんといっても、大きな特徴は、社長直轄の早朝会議でしょう。毎日、一時間から一時間半で40~50のテーマを話し合います。社長と担当者が、議論して決定する。たった2分程度で決まるのです。


 朝の会議で、なぜ利益が思うように上がらないのか、その原因を突き詰めていくのです。そうすると、じつはやるべきことをやっていないだけというケースが非常に多いという。そこで、打てる手はすべて事前に打つことを早朝会議で実現しているのです。


・私が議題を選び、担当者が報告する。私が質問をして、担当者が答える。煮詰め方が甘ければ、さらに私が突っ込んで、担当者が負けじと言い返す。私を見事納得させることができれば、次の議題にパッと移ります。この間、一分~二分弱です(p12)


 宿題は、翌日に期限が切られるので、担当者は必死に対応することになります。社長が相手ですから、担当も必死でしょう。それも残業が禁止ですから、時間内でできることをするしかない。これがスピード経営を支えているのだと思います。


 さらにトリンプの組織は本部長、部長、課長、一般社員と役職の少ないフラットので、動きも早いのです。社長の吉越さん自ら、現場に顔を出して「いま売れてるのはどれだ?新商品を見て、お客様はなんて言ってる?」「この棚、空いているよ。在庫ないの?」などと現場の情報を収集しているというのです。


・どんな業務であれ、必ずデッドライン(締め切り)がつけられます。デッドラインは基本的に翌日。・・・最長で一週間までデッドラインを設定できます。一週間でも難しいときは、工程表を報告させます(p16)


 私も、吉越さんに近い上司に仕えたことがあります。毎朝の会議が真剣勝負。自分のレベルが急速に上がりました。自分なりのスタイルが作れれば、楽しいのだと思います。吉越さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・早朝会議が終わって三十分ほど経つと、社員それぞれのPCと携帯電話に、会議の議事録メールが送られてきます(p54)


・トリンプでは、川があるならとにかく飛び込め、と教えています(p1)


・仕事が早い人は、机の上がきれいです(p22)


・先日の会議では、特別ボーナス決定のプロセスをオープンにしました。・・「特別ボーナスを出したいが、そのためにはあと○○円売ってもらわなきゃならないよ」と発破をかけたのです(p64)


▼引用は下記の書籍からです。
2分以内で仕事は決断しなさい
2分以内で仕事は決断しなさい
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吉越 浩一郎
かんき出版
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【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

第一章 スピードのない会社は生き残れない
第二章 会議でスピードは速くなる
第三章 利益を生み出す「ムダ取り仕事術」
第四章 仕事を100倍面白くする方法
第五章 デキる社員は勝手に育つ
第六章 利益を生む組織を作りなさい



著者経歴

 吉越 浩一郎(よしこし こういちろう)・・・1947年生まれ。大学卒業後、メリタジャパンなどを経て1983年にトリンプ・インターナショナル(香港)入社。プロダクトマネジャーなどを経て、86年よりマーケティング本部長。87年代表取締役副社長。92年代表取締役社長。毎朝八時半に開かれる「早朝会議」をはじめ、「ノー残業デー」「がんばるタイム」など、効率重視の経営で、19年連続の増収増益を達成。2006年、予定どおり60歳で社長を退任。吉越事務所を設立。


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