「おじいさんは山へ金儲けに」村上 龍

| コメント(1) | このエントリーをはてなブックマークに追加

おじいさんは山へ金儲けに―時として、投資は希望を生む (幻冬舎文庫)

【私の評価】★★★★★(93点)


■昔むかし、あるところに
 おじいさんとおばあさんがいました・・・


 だれもが知っている日本昔話を
 ちょっとアレンジ。


 日本昔話を読みながら、
 お金について考えてみよう!
 という一冊です。


 「かちかち山」のタヌキって、
 おばあさんを殺して、
 ババア汁をおじいさんに食べさせた?


 と「実は怖い日本昔話」のようで
 面白い一冊でした。


・日本の昔話の主人公は・・正直者の良いおじいさん・
 おばあさんは必ずハッピーエンドとなる。だが実際には、
 無知で貧しい人々は、正直だろうが欲張りだろうが、
 経済的に成功するチャンスなどなかったに違いない(p5)


■確かに、日本昔話は、正直者が得をする、
 という設定になっています。


 実際には、いかに正直者であっても、
 知識や技術がなく、価値を提供できなければ、
 お金を手に入れることはできないのです。


 貧乏な人が悲惨な生活を送らざるを得ないのは、
 今も昔も同じなのです。


 (現代は、生活保護で安心して
  暮らしている人も多いと思いますが・・・・)


・技術も知識もない人は、だれかにこき使われて生きるしか
 ありません。・・・そして、だれにでもできる仕事は、
 少ないお金しかもらえません(
p119)


■単なるお金の考え方だけでなく、
 日本昔話と関連付けて、
 ブラックジョーク的な面白さがありました。


 お金について考えたい方はどうぞ。。


 村上さん、 
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・人は大人になると、何かを売って生活していかなくては
 いけません。畑で作った野菜を売る人もいます。
 魚を売る人も、肉を売る人もいますが、
 自分の技術や、才能を売る人もいます(p150)


・お金があれば避けられる不幸は数多いし、
 お金は、幸せになるために必要な物、知識、経験などを
 手に入れるうえで役に立ちます。
 しかし、お金はあくまで手段にすぎません(p158)


・あるテレビの教育番組に出て驚いたのは、
 いずれ子供が社会に出たら何らかの方法でお金を
 得なければならないということが、親や教師の間で
 常識として共有されていないことでした(村上)(p199)


・投資について、
 自分で納得できないことはしなくてもいいし、
 してはいけない(p174)


・リスクは、悪い方向にばかり働くわけではありません。
 特に、長期にわたる投資では、当初は予想できなかったような
 大きな富がもたらされることがあります(p29)


・将来の自分自身の稼ぎの能力に対して投資する・・
 ことが金銭的にも最も有効な投資だ・・・
 悲しいかな人生の残り時間が少なくなると
 低下せざるを得ません・・・資産運用の価値が
 これを補ってくれれば理想的だいうことです(p102)


・世の中には、二つの種類の人がいる・・
 弱いものをいじめて面白いと満足してしまう人と、
 それよりももっと面白いことを知っている人だ。
 わたしは、もっともっと面白いことを知りたいな(p45)


【私の評価】★★★★★(93点)

■目次

かちかち山
桃太郎
浦島太郎
一寸法師
さるかに合戦
わらしべ長者
花咲かじいさん
舌切りすずめ
鶴の恩返し
かぐや姫
笠地蔵


この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
36,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読 スポンサードリンク

コメント(1)

投資の心得を学ぶのに書き下ろされた本で、
寓話をもとにしているところが斬新で
興味を持って購入しました。

寓話を読んでもそれほど投資の勉強とまではいかないものの、
良く知っている寓話から大きくそれて展開される物語に
わくわくしながら読むことができました。

もっとも興味深かったのは、
「自分自身に投資すること」。

これは、いろいろな本にも書いてあるが、
自分が将来どのくらい稼げるか、
今の段階で、自分にお金をかけて投資する

(講習会へ行く・本を購入するなど)ことが
重要であるとかいてあります。

私も本を購入して自分の糧にすることはたやすいので、
実行しています。

コメントする

カテゴリー評価別

>月別(2002年7月~)

最近のコメント

  • TOK: 私は咽頭がんでした がんとは老化ですか こころが軽くなりました  続きを読む
  • おお: 最近、映画「ビリギャル」を再び見ました。 誇張の部分があるかもしれませんが、 私は素直に坪田先生とさやかちゃんに共感しました。 ど 続きを読む
  • HA: 会社組織で仕事を上手く進めていく指南書。 わかりやすく、自分のためになる本であった。 また、他の人にも勧めたい。 続きを読む
  • ryo: 名言セラピーは、全部読みました。 とても好きな本です。 いつも私の知らない本の書評で、 読書の指標になってますが、 こうして読んだ 続きを読む
  • 本のソムリエ: 中国製を辞めて、PRC(People's Republic of China)とは、頭いいですね。 国際関係で誠意を期待してはいけ 続きを読む
  • haru: こんにちは。 中国関連本といえば、こちらもお薦めします。 『メイド・イン・PRCの恐怖』郡司和夫著。桜の花出版。 PRCって、なん 続きを読む
  • KH: Kindle読み放題が始まってから、先日ソムリエ様がまとめてご紹介下さった本を順番に読んでおります。 どれもいい本でしかも読み放題 続きを読む