「稲盛和夫 最後の闘い」大西 康之

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稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生

【私の評価】★★★★☆(87点)


■JALが2010年の会社更生法申請から
 3年で復活しました。


 アメーバ経営稲盛哲学を持ち込まれた
 JALに何が起こったのか。


 その断片をこの本で学びます。


・業績報告会は稲盛道場の様相を呈する・・・
 「粗々で50億円です」と説明すれば「粗々ってなんや」。
 「ざっくり8割というところです」と言えば
 「ざっくりではダメや」。(p118)


■稲盛和夫がJALに持ち込んだのは、
 アメーバ経営と経営哲学です。


 まず、経営幹部の意識改革のために、
 1日3時間の研修を1カ月に17回開きました。


 もちろん「そんなことをやっている暇はない」
 「仕事に支障がでる」と反対多数。


 大きな会社では、
 やる気のない人が強いのです。


ウソをつくな・・・簡単に聞こえるかもしれないが、
 私は皆さんにとても厳しいことをお願いしている・・・
 問題を先送りする。本当は競合他社に顧客を奪われているのに、
 「景気のせい」だと報告する。・・・
 そうしたウソを自らに禁じるのは、とても難しい。(p91)


■アメーバ経営では、
 アメーバのリーダーが経営者です。


 アメーバの業績に責任を持ち、
 対策を打つ責任があります。


 いままで、
 決まったことだけをしていればいい社員が、
 自分で考えて仕事をするようになったのです。


・アメーバ経営の特徴は事業に関わるすべてのコストを
 「見える化」することにある。・・・隣の部署がどれだけ
 減らしたかも分かるから、「ウチはまだ努力が足りない」
 とすぐに分かる。頑張ればすぐに数字に表れ、称賛、 
 羨望の的になる(p165)


■3年でJALがこれだけ強くなるのは、
 驚きです。


 経営者が変わるだけで、
 これだけ会社が変わるのですね。


 松下幸之助なら、法的整理のときにカットされた
 7300億円の債務も返済するだろうと思います。


 大西さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・担当役員が説明する。
 「・・という理由から、今月は収入が減っております」
 「で」と稲盛。
 「はい?」
 「減ったのはわかった。だからどうするんや」
 「それは、その・・・」
 「おまえは評論家か!」(p121)


・アメーバ経営では勘定項目ごとの細かい「予実差
 (上ぶれ、下ぶれを含めた予定と実績の乖離)」を
 毎月、チェックする。稲盛は実績は予定を上回っても、
 その理由が説明できないと雷を落とす(p152)


・問題が起きたら、部下任せにせず、自分が動け。
 自分で決めて、自分でしゃべれ
 その姿を見て部下が育つ。それがリーダーだ(p161)


・かつて2カ月かかった国際線の便ごとの収支が、
 いまでは4日後に分かる。「稼ぐ力が落ちてるぞ」
 状況の変化がほぼリアルタイムで分かるから、
 便数を減らしたり、他の便と合便したり、
 国内線なら使用する機材を小型機に変えたり、
 といった対処がすぐにできる(p164)


・何より社員が驚いたのは会長に着任したときの稲盛の第一声である。
 「経営の目標は、社員の物心両面の幸福を追求することです・・・ 
 (えっ、私たちが幸せになってもいいんですか)(p195)


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大西 康之
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★★☆(87点)

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■目次

プロローグ
1章 ファーストスクラム
2章 経営に禁句はない
3章 大嫌いからの出発
4章 独占は悪
5章 これが経営か
6章 アメーバの威力
7章 たった4人の進駐軍
8章 辛抱強いバカがいい
エピローグ


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