「東大生に最も向かない職業」春風亭昇吉
2013/09/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
■東京大学にも落語研究会はありますが、
実際に落語家となった人はいませんでした。
東大卒でも前座となれば、
厳しい修行と一日千円。
しかし、ついに東大卒の
落語家の卵が産まれました。
・楽屋では、前座は自分の師匠だけのお世話をすればいいのではない。
楽屋にいるすべての師匠のお世話をしなければならないのだ。(p26)
■著者は、全日本学生落語選手権で三年連続決勝進出。
三年生の時には優勝しています。
それも一日16時間も練習していた。
それを苦にしないくらい
落語が好きなのですね。
・二時間の稽古であれほどうまくなれるなら、
その倍稽古したら、倍うまくなるに違いない。・・・
二年目は一日四時間稽古して出場した。・・・
一日四時間で決勝。それなら
八時間やったら優勝できるのではないかと考えた。(p152)
■落語家の世界を知ることができるのが一点。
そして、自分が没頭できる仕事がいいな、
というのが一点。
ちょうど落ちがいいようで。
昇吉さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・師匠は、「綾小路きみまろさんは、中高年の悲哀という
テーマを持ってるでしょ。・・自分を売り出しやすいように
パッケージ化したほうがいいよ」とアドバイスした。(p73)
・好きなことを話して生活できるレベルに
到達している落語家は、ほんの一握りだ。
実際には、話す場さえない落語家が多い。(p113)
・僕は、友達とにぎやかにカフェで過ごすより、
ラーメン屋で落語を聞く生き方を選ぶ。(p206)
【私の評価】★★★★☆(81点)
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■目次
第1章 こうして僕は、落語家になった
第2章 師匠、一生ついていきます!
第3章 寄席の世界の素晴らしい先輩たち
第4章 職業としての落語家
第5章 受験勉強よりも大変だった落語の勉強
第6章 東大の忘れられない人たち
第7章 「面白い人生」って何だろう
読んでいただきありがとうございました!
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