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「スピードハックス 仕事術」大橋 悦夫、佐々木 正悟

2013/03/17公開 更新
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スピードハックス 仕事術 (中経の文庫)


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

資料が50%の段階で見せてしまう

会社でも家庭でも学校でも、気が乗らないことをやらねばならないときがあります。どうせやるなら、効率的にやって、早く帰りたい。そういう意味で、仕事を速くするという、この本の技術は一生ものです。


まず、確立したいのは、仕事の進め方です。「この人はいつも仕事が早い」と言われる人は、どのような仕事をしているのでしょうか。それは、資料が50%の段階で、関係者に見せてしまうのです。途中の段階で上司や仲間の意見を聞き、何度も何度も軌道修正をしていきます。上司もこのほうが、自分の考えが反映できて、ありがたく思うものです。


上司が内容を知るタイミングが遅れれば遅れるほど、選択肢がどんどん減っていきます。その時点でできている未完成品を確認してもらうことで選択肢が増え、失敗の可能性が減るのです。


・100点に引き上げるまで粘るのではなく、50点でも60点でも、できた段階で、いったん関係者に見せてしまいなさい(p236)


仕事の時間割を作る

そして、次に確立したいのは時間の使い方です。期限を決めて、自分を追い込むことがポイントです。「キッチンタイマー」を利用して強引に時間を切ってもよいでしょう。


同じように、期限を決めて、自分を休ませます。自分なりの仕事の時間割を作って、自分のやる気と体調を管理するのです。学校では、50分勉強して、10分休むということを繰り返していましたので、これを真似るのです。


著者は一つの仕事を終えたら、疲れていなくても、次の仕事に取りかかる前にいったん席を離れて、休憩するようにしているという。


・比較的単純な作業を大量に抱えている場合に有効な「10分やったら2分休む」・・・もう少しサイズの大きな仕事に向いている「1時間やったら30分流す」(p212)


チームで仕事をコントロールする

このように自分と仕事をコントロールできるようになったら、上司は必要ありません。あなたが上司になる時が、近づいている、ということでしょう。


次の段階はチームで仕事をコントロールすることです。お互いの状況をこまめに報告し合うことが大事です。資料を作っている途中の段階から、自分が意図していることがきちんと伝わっているかどうかを繰り返しチェックして、自分が思い描いているイメージを共有するのです。大橋さん、佐々木さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・てきぱきと仕事を片付けて、早めに退社していく人・・
 1 わからないことはすぐに人に尋ねる
 2 仕事の進め方が確立されている
 3 邪魔しづらい雰囲気を醸し出している(p2)


・村上春樹氏は、「午後に仕事なんかできない」ということで、もっぱら早朝から午前中にかけてを執筆の時間にしていたそうです(p114)


・オフィスを離れてカフェに身を移して取り組むと、効率よく進められることがあります(p122)


・常連タスクにチェックを付けるなり、二重線を引いて、「やり終えた」ことにしてしまう・・・(p34)


・「懸案事項」をすべて書き出す・・・3時間かけて自分が気になることをすべて1枚の紙に落とす・・・頭のどこかに収まっている「気になること」まで、根こそぎ引きずり出して・・(p68)


スピードハックス 仕事術 (中経の文庫)
スピードハックス 仕事術 (中経の文庫)
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大橋 悦夫 佐々木 正悟
中経出版
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【私の評価】★★★★☆(85点)



目次

第1章 まず「取りかかる」気持ちを起こす
第2章 「段取り」を決めてスピードを上げる
第3章 スピードアップにつながる「やる気」を引き出す
第4章 作業の時間をスライスして管理する
第5章 自分の今の仕事環境をテコにする
第6章 「習慣の力」を最大限に活用する
第7章 「アイドルタイム」(待ち時間)を減らす
第8章 とにかく「ゴール」までたどり着く


著者経歴

大橋悦夫(おおはし えつお)・・・1974年、東京生まれ。ブログメディア「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。仕事を楽しくするためのスピードアップ・効率アップをテーマとしたブログ記事の執筆を中心に、ビジネスパーソン向けのセミナーや書籍の執筆・プロデュースを行うほか、習慣を継続するための考え方と実践的な方法論がオンラインで学べる「スピードハック研究会」と、ブログを通じた情報発信力を鍛える「シゴタノ!ブログメディア道場」を主宰


佐々木 正悟(ささき しょうご)・・・心理学ジャーナリスト。1973年北海道旭川市生まれ。1997年獨協大学英語科を卒業。その後、ドコモサービスに入社。2001年に退社し、米国留学。2004年にアヴィラ大学心理学科を卒業し、ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。


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