「農!黄金のスモールビジネス」杉山 経昌

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農!黄金のスモールビジネス

【私の評価】★★★★★(96点)


■ぶっとびのスモール農業。


 企業経営の常識を
 農業に適用した杉山さんの一冊です。


 杉山さんのお勧めは、
 農業でのスモールビジネス。


 つまり、自分のできる範囲で、
 より価値のある製品を
 付加価値をつけて売るということ。


 「ぶどう」を、農協を通さず、
 観光農園としての直売と
 「道の駅
」で販売しています。


・私の場合、直売や「道の駅」での販売依存が高い。
 そこでは、農産物を「外観」ではなく「心」で
 売る
ことができる。(p29)


■では、何を栽培して売ればいいのか?


 という判断には、労働あたりの収益性を
 基準とします。


 つまり、働いた1時間あたり、
 どれだけの利益を上げることが
 できるのかということ。


 必然的に、米は脱落し、
 杉山さんは、ぶどうを栽培しているのです。


・わが家の「農業経営管理基準」・・
  ●時間で収益性が「2000円/時間」以上
  ●時間かつ労働需要を「30時間/週・人・年平均」以下(p89)


■ぶどうを売る場合にも、
 直売を基本としています。


 ぶどう狩りに来たお客さまの
 行動を観察してみましょう。


 ぶどう狩りに来たお客さまは、
 よいものはプレゼント用に購入。


 見た目が悪いものは自分用。


 ジャムやシャーベットの作り方を
 レシピをつけて教えてあげると、
 売り物にならないぶどうも
 加工用ぶどうとして買ってくれる。


 まったくムダがないのです。


・観光農園は楽しい!・・・データを収集していた。
  ・どのような媒体で私の観光農園の存在を知ったか?
  ・なぜほかの観光農園に行かずに私のところを選択したか?
  ・一人当たり何キログラム狩るか?・・(p123)


■結論としては、農協を通していては、
 儲からないということです。


 農協を通さなければ、
 農協八分にされます。


 しかし、それでも、
 自分で自分の商品を
 付加価値をつけて売ることが、
 利益につながるのでしょう。


・「農協への共販」というのは、100円ショップの
 品物をみんなでつくろうという論理だ・・・
 安売りしてはいけない!
 いまの価格の五割増しで売ってみよう(p57)


■これは農業というよりも、
 経営書だと思いました。


 古い業界にこそチャンスがある
 ということなのかもしれません。


 杉山さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ここ宮崎では「全量共販」、すなわち全部農協を
 通して販売しなさい。一個でも隠れて市場に持ち込んだら
 全部締め出す。そのような傾向が依然強い。
 ここはまだ安土桃山時代か?という感じである(p21)


・その昔、金柑を持ち込んだら「仕方がない、売ってやるよ」
 と言われたことがある。
 「ありがとうございます。
  がんばって高く売らせていただきます
」でしょう!・・
 JAという組織の文化の問題なのである(p67)


・稼働率が低く、価格が高くて壊れやすい機械が
 やたらたくさん必要で、それが日本のコメ作りを
 成り立たなくしているのだ(p48)


・私の場合は78ページのような「経営戦略」を立てた・・・
 戦略1 売り上げ目標は小さく
 戦術  利益率の目標を高く(p79)


・自分たちの食べていける最小限度の面積で栽培し、
 丁寧に収穫して、丁寧に販売する。
 そうすることで、作業にもムリがないし、すべての
 作物にちゃんと目が行き届く。(p82)


・新規就農希望者にまず最初に聞く質問は、
 「パートナーが賛成してくれますか?」・・・
 二つ目に聞く質問は「パソコンは使えますか?」(p132)


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杉山 経昌
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【私の評価】★★★★★(96点)


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