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「ブラックペアン1988」海堂 尊

2012/10/28公開 更新
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新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫)


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 研修医の目を通して、大学病院の外科学教室でドラマが進んでいきます。出演者は、技術偏重の佐伯教授。アメリカ帰りの新技術を広めようとする高階講師。技術はあるものの性格の悪い渡海。


 高階講師は周囲を敵に回しながらも、食道の吻合を簡単に行える「スナイプ」で実績を作っていきます。渡海は、製薬会社から接待で豪遊している。バブル経済絶頂期の設定ですので、みんな元気がよかったようです。


・セフェム系のゾロ薬だ。どれを使っても同じ。だから安心してゴチになれよ。・・労働に対する正当な報酬なんだから、さ(p155)


 そうした中、佐伯教授が20年前に手術した患者の腹部に止血鉗子が見つかります。佐伯教授は学会で不在。これは明らかに手術ミスではないのか・・・。高階講師は、鉗子を取り出すことを決定します。佐伯教授は、それを止めようとする・・・。そして真実がわかるのです。


 専門用語が多くて、よくわからない部分がありましたが、そこが逆に興味をそそられるのでしょう。外科の世界をちょっとだけ覗いた気分になりました。最後のどんでん返しも素晴らしい。海堂さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・1988年当時、癌患者に対する告知はタブーだった・・・告知後の患者の精神状況が不安定になることも多かった・・・但し、こうしたことはデータ的裏付けに乏しかった。告知が一般化していなかったのだから、比較調査しようがなかった(p91)


・手術手技を磨き上げるのも大切だが、患者自身の回復力を高めてやることも同じくらい重要なことだ。(p102)


新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫)
海堂 尊
講談社 (2012-04-13)
売り上げランキング: 10028


【私の評価】★★★★☆(85点)



著者経歴

 海堂 尊(かいどう たける)・・・1961(昭和36)年、千葉県生れ。医学博士。外科医、病理医を経て、現在は重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。2005(平成17)年、『チーム・バチスタの栄光』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年、作家デビュー。2008年、『死因不明社会』で、科学ジャーナリスト賞受賞


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