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「未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II」ティナ・シーリグ

2012/06/22公開 更新
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未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 スタンフォード大学で教えられている革新(イノベーション)の授業です。大学の授業として、革新や企業家精神を教えているのですから、アメリカらしいといえば、アメリカらしい。


 そういえば、「Google」は、スタンフォード大学の研究から発展していったものですね。


 コンセプトは、多くのアイデアを作り出し、実際にやってみるということ。「数打ちゃ当たる」方式。ベンチャー企業の考え方と同じです。


 10個のうち1つが当たればいい。ただ、どれが当たるかは、市場にしかわからないのです。


・リーン・スタートアップ・・・短期間でプロトタイプを作り、「実用最小限の製品」を市場に投入して、市場に関する想定を検証する(p134)


 同じ考え方でいけば、メルマガを書くのであれば、5種類のメルマガを書いてみる。広告を出すなら、3種類作って効果を測定する。新製品なら3種類作って、小さな地域でテスト販売してみる。


 実験だけが、真実を教えてくれるのです。


・エリスはブログを書いてみることにしました。でも、ひとつではありません。五種類のブログを書いて、どれが読者の共感を呼び、なおかつ自分がいちばん楽しめるかを試そうと考えたのです(p190)


 非常に重要なコンセプトだと思います。日本の大学でも教えてほしいですね。その前に、大学の授業も、どんどん入れ替わるような革新が必要なのでしょう。


 シーリグさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「がんがん動いて、どんどん壊せ」・・・新しいことへの挑戦が推奨されていて、完璧さよりもスピードが優先されています。手がけるプロジェクトは三分の一程度しかうまくいかないことを幹部は知っています(p193)


・実験とは科学が自然に投げかける質問であり、測定とは自然が答えた記録である(マックス・プランク)(p178)


・発明の数々は、一見何の関係もないモノやコンセプトを組み合わせてできています(p44)


・ゲームでは、常時、点数が表示されていて、いい線をいっているのか、出遅れているのかが即座にわかるようになっています・・・頻繁にフィードバックがあれば、すぐに行動を修正できる(p148)


▼引用は下記の書籍からです。
未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
ティナ・シーリグ
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【私の評価】★★★★☆(84点)



著者経歴

 ティナ・シーリグ(Tina Seelig)・・・スタンフォード大学医学大学院で神経科学の博士号を取得。現在、スタンフォード大学工学部教授およびスタンフォード・テクノロジー・ベンチャーズ・プログラム(STVP)のエグゼクティブ・ディレクター。米国立科学財団とSTVPが出資するエピセンター(イノベーション創出のための工学教育センター)のディレクターでもある。さらに、ハッソ・プラットナー・デザイン研究所(通称d.school)でアントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当


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「未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II」ティナ・シーリグ
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