「木に学べ」西岡 常一

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木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)


【私の評価】★★★★★(95点)


■法隆寺の棟梁、西岡さんの
 インタビューをまとめた一冊。


 1300年という歴史を持つ法隆寺と、
 それを支える宮大工の世界に、
 日本の職人のすごさを見ました。


 木を見る目。
 道具を見る目。
 人間を見る目。


 仕事は修行であり、
 職人の先輩は教えてくれません。


 新聞、雑誌禁止、本も読まず、
 ひたすら仕事をする


 自分で盗むしかないのです。


・仕事とは『仕える事』と書くんですわな。・・・
 塔を建てることに使えたてまつるいうことです。・・・
 『千年もってくれ、千年もってくれ』と打つわけです(p14)


■この本の面白さは、
 西岡さんが法隆寺と薬師寺を
 案内してくれることでしょう。


 同じ法隆寺でも、
 飛鳥時代のものもあれば、
 室町時代のものもある。


 構造、形状にも、
 それを作った宮大工の
 レベルがわかるのです。


 やはり飛鳥時代のものが
 西岡さんは好きなようです。


法隆寺は朝鮮系だし、ここ(薬師寺)は中国大陸の
 西安から直接入った新しい様式です。尺度が法隆寺のほうが
 "高麗尺(こまじゃく)"で、薬師寺は"唐尺"でした(p144)


■奈良県に行きたくなりました。


 この本を片手に、
 法隆寺を歩きたい。


 西岡さん、良い本を
 ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・コンクリートの上に、木を横に寝かして土台としたら、
 すぐ腐りまっせ。二十年もしたら腐ります。
 やっぱり法隆寺や薬師寺と同じに、石をおいてその上に
 柱を立てるというのがだいじなんです。(p27)


・器用な人はどんどん前へ進んでいくんですが、
 本当のものをつかまないうちに進んでしまうこともあるわけです。
 けれども不器用な人は、とことんやらないと得心ができない
 こんな人が大器晩成ですな。(p186)


・昔、おじいさんに言われました。・・・
 大工は木と話し合いができねば、大工ではない
 農民のおっさんは、作っている作物と話し合いできねば農民ではない。
 よーく心得て、しっかり大工やれよ(p209)


・仏教は自分自身が仏様である。 
 それを知らんだけだと。
 神も仏もみんな自分の心の中にある
 ちゅうことを言うてるんですわ。(p249)


木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)
西岡 常一
小学館
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【私の評価】★★★★★(95点)

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