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「心のウサが晴れる本」斎藤 茂太

2012/04/28公開 更新
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心のウサが晴れる本 (PHP文庫)


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 斎藤茂吉の息子であり、精神科医だった斎藤茂太先生のエッセーです。心のウサを晴らすというタイトルですが、悩んでいる人への人生相談といった趣で、楽しく読めました。


 例えば、寂しいと感じている人は、仕事に忙しくすればいいとか、孤独な人は何か集中できることに現実逃避すればいいのです。精神科医の仕事は、"人生相談のようなもの"なのかもしれません。


・淋しさや孤独感の解消にはどうやら多忙と現実逃避がよい処方であるらしい(p9)


 世の中を見ると、幸せそうな人は少なく、悩みを持っている人が多いように感じます。それは、顔を見ればいい。口をへの字にして眉毛を吊り上げている人がいかに多いことか。そうした常に悩みを持った大多数の人に、この本はお役に立つのだと思います。


 例えば、職場での人間関係がうまくいかない人は、職場の人間関係を観察して、相手の性格や関係性を観察してみましょう。自分の態度は相手にどう映っているのか、改善すべきことはないのか、など考えてみるのです。


・ウマが合わない上司との付き合い方・・・その考えるところや性格をよく知るように努める・・・自分自身にそもそもヤル気がないのか、冷静に判断してみることだ(p49)


 斎藤さんの体験談も踏まえて、楽しいエッセーでした。ちなみに、夫婦の倦怠期克服には旅行がいいそうですよ!


 斎藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・友人が、なかなかできないと思っている人・・・私のようにパーティに出席するのもいいし、同好会やサークル・・・いろいろな場所に何度も出かけて少しでも人と話をすることだ。(p65)


・19件もの結婚詐欺をはたらいた男の告白・・・女心をつかむ秘訣は「結婚という言葉と、女のグチにとことん付き合って聞いてあげるやさしさ」だと言っていた(p138)


・「悪口」を言うのは、どんなことであれ決して美しい姿ではない・・・「自分は人の前で他人の悪口を言う人間です」と宣言しているようなものだろう。(p91)


・映画評論家の淀川長治さん・・・相手が失礼なことをしたり、非常に冷たい時、昔は怒ったが、ある時期から腹が立たなくなった。それは、その人が失礼なことを失礼だと思っていないことに気がついたからだという。(p68)


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【私の評価】★★★★☆(85点)



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