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「50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表」南雲 吉則

2012/01/23公開 更新
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50歳を超えても30代に見える生き方 「人生100年計画」の行程表 (講談社+α新書)


【私の評価】★★★★★(93点)


要約と感想レビュー

 お医者さんによる健康の本ですが、こんなにわかりやすい本はひさしぶりでした。基本的なことは、体は私たちの体を守ろうとしている。それでも病気になるのは、自分たちは不摂生な生活をしているということです。


 例えば糖尿病は、食べ過ぎが原因で体が適応しようと努力した結果なのです。血糖値が上がると、体は膵臓からインスリンを分泌して糖を脂肪に作り替えます。糖分を摂り過ぎているからインスリンにあまり反応しなくなって糖尿病になってしまうのです。


 体はなんとか適応しようと努力してくれているのですから、糖尿病を直したければ食生活を改善すればよいのです。健康のコツは、生活習慣を良くすることなのです。


・「おなかがグーグーと鳴ってから食べる」ということを毎日心がけてみてください。「ああ、延命遺伝子が働いている」「若返りが進んでいる」そう思うと、なんだかワクワクしてきませんか?(p183)


 日本人の30%はガンで亡くなりますが、ガンも生活習慣が原因であるものが多いのです。だから、原因となっている生活習慣を変えていきましょう。まずはタバコ。絶対にやめたほうがいい。喫煙を辞めるだけで約2200日、つまり約6年も寿命が伸びるのです。


 また、欧米化した食事をやめる。肉や乳製品はガンの原因になるので、減らしたほうが体には良いのです。塩の量も減らします。一日の必要塩分量は1.5グラムですが、現代人の多くはその10倍、10~15グラムくらい摂っています。塩の摂取を減らしていくしかないのです。


・ガンを起こす「不摂生」・・・
 1 喫煙
 2 感染症
 3 欧米化した食事(p82)


 食事の量を減らそう、運動しよう、自然のばい菌と触れ合おう、抗生物質を安易に投与するのはやめようと当たり前のことを教えてくれる一冊でした。その因果関係を簡単に教えてくれるので説得力倍増です。私も食べすぎに注意しようと思いました。


 南雲さん、よい本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・皮膚のトラブルを回避し、改善させていくには、まず体を洗い過ぎる習慣を改めていく・・・手のひらで石鹸を泡立てて、陰部や足の裏など汚れている部分をなで洗いするだけで十分。(p116)


・私はリンゴの皮はもちろん、みかんの皮も剥かずにいただいています(p162)


・筋肉痛の原因は「使い過ぎ」、肩こりの原因は「使わな過ぎ」・・・床を拭く・・・窓拭きをするのもいいでしょう(p203)


・夜9~10時台に寝て朝の三~四時くらいに起きる生活がベストです。私の場合、10時には寝て三時くらいに起きる・・・この原稿も明け方に書いています(p211)



【私の評価】★★★★★(93点)


目次

まえがき―「二〇歳」の若返りを実現した究極の方法
第1章 アンチエイジング実現の条件
第2章 メタボの真実
第3章 ガンは悪者ではない!
第4章 免疫を高め過ぎてはいけない!
第5章 「老い」にも「病気」にも意味がある
第6章 細胞から若返る食事術
第7章 二〇歳若返るシンプル生活術
あとがき―危機のときに現れる「生命力遺伝子」とは何か



著者経歴

 南雲吉則(なぐも よしのり)・・・1955年、東京都に生まれる。医学博士。1981年、東京慈恵会医科大学卒業。同年、東京女子医科大学形成外科入局。癌研究会附属病院外科医、東京慈恵会医科大学第一外科乳腺外来医長を歴任。1990年、医療法人社団ナグモ会ナグモクリニックを開設。現在、同会理事長、ナグモクリニック院長。東京慈恵会医科大学外科学第一講座非常勤講師、韓国東亜医科大学客員教授、中国大連医科大学客員教授なども務める。


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