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「世界の「独裁国家」がよくわかる本」橋本五郎

2011/11/22公開 更新
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世界の「独裁国家」がよくわかる本 (PHP文庫)


【私の評価】★★☆☆☆(66点)


要約と感想レビュー

 世界には独裁国家がいっぱいありますね。優秀な人が独裁者であれば、国家は強くなるでしょう。しかし、アホが独裁をすると、国家は消滅します。


 とすれば、短い期間で権力者が変わったほうが、最悪を避けることができる。これこそが民主主義なのかもしれません。ただ、今必要なのは、頭の良い人の独裁でもあるのでしょう。


 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ベトナム・・・公務員も省庁ぐるみでアルバイトする副業社会・・汚職も生まれやすく、各省庁は「財務省一家」「国防一家」とも呼ばれ、同じ共産党員でも横のつながりはほとんどない。(p38)


・サウジアラビアは王家であるサウード家を盟主に戴く絶対君主制の国家である・・国会も内閣も存在せず、政府の要職はすべて王族が占めている(p46)


・ソ連・・・スターリンがまず手がけたのは、秘密警察の強化だ・・トロツキーをはじめとする党内のライバルや、一般国民のなかの反抗勢力(ないしは、その疑いや可能性がある者すべて)を次々と粛清していった。スターリンの言葉に、「愛や友情はすぐ壊れるが、恐怖は長続きする」というものがある(p158)


・ニカラグア・・・アナスタシオ・ソモサ・ガルシア(通称タチョ)のことを、同時代のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトは、「ろくでなしson of a bitch)」と呼んで嫌悪したという。そのいっぽうでルーズベルトは、こうも述べた。「だが彼は、我われの側のろくでなしだ」と。(p196)


・民主主義とは、「最高」を求めるものではなく、「良いもの」を求めるものでもなく、「悪いもの」を避けるものですらなく、ただただ「最悪」を避けるための知恵なのだ・・国家元首に強い指導力を求めるのは、民主主義の観点から見れば矛盾である(p251)


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【私の評価】★★☆☆☆(66点)



目次

第1部 21世紀の独裁国家
第2部 20世紀の独裁者


著者経歴

 橋本五郎(はしもと ごろう)・・・1946年生まれ。読売新聞特別編集委員。21世紀臨調運営委員。公安審査委員会委員。『ズームイン!!SUPER』などのテレビコメンテーターも務める


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