「「茹で蛙」国家日本の末路」大前 研一 田原 総一朗

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「茹で蛙」国家日本の末路 : 日本が元気になる最後の一手

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■10年前の一冊ですが、
 バブル崩壊から10年間の停滞の原因と
 その対処法を説いています。


 今では、バブル崩壊から20年間、
 日本は借金で現状を維持しながら、
 停滞してきたことになるわけです。


 日本では、毎年、年金をもらう人が
 増えていきますので、
 マイナス成長が当然なのでしょう。


・今、日本人は毎年60万人が就業戦線から引退・・・
 就業人口の1%の人が、毎年働いて付加価値をつける
 という側から、ただ単に暮らして年金をもらう側に
 入ってしまう(p80)


■大前さんの処方箋は、

 まずサッチャーさんがやったような
 「規制緩和」により弱い産業から強い産業に
 人をシフトさせる。


 政治は、中央集権から地方自治とし、
 地方に責任を持たせ、知恵を出させる。


 というものです。


・保護しなければ、人々はより強い産業にシフト
 していくんです。しかし、いまのようにやっていると、
 明治以来の養蚕農家まで守っているという具合ですから、
 結局人材が移っていかないんです。(p138)


■まっとうな処方箋だと思います。


 ただ、痛みが伴いますので、
 イギリスのサッチャーさんのように
 鉄の意志と力が
 必要なのでしょう。


 企業経営にも
 つながるものがあると思います。


 大前さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私は自民党の実力者たちによく言っているんです。
 「10年後の日本をどうするか」という
 ビジョンを持ちなさい。たとえば・・・(p106)


・すでに給料は世界一なんだから、これ以上
 高くしちゃったら、国際競争力がなくなって国富は
 逃げていくだけだ。・・・よりよいものが安く買える
 ようにする改革に向かいなさい」と言ったものです(p16)


・日本の産業の90%以上は、世界に伍していく
 競争力がありません。こうした業種の人たちは、
 永田町や霞ヶ関に陳情すれば
 天からお金が降ってくると思っている(p65)


・よく人が足りないといって外国から雇い入れるべきだ
 と言う人がいますが、それは間違いです。
 日本人は人手不足ではなく、人の使い方が下手で、
 その効率的な再配置・・・(p162)


・道路公団総裁は官僚の天下り指定席ではないはずです。
 ・・・なぜなら、渋滞で苦労しているのは私たちであって、
 建設省や運輸省の偉い人たちではないからです(p201)


・病院のカルテは患者に帰属させるべきです・・・
 日本の医療制度は、薬、検査で儲ける仕組みができ上がって
 います。それが、薬づけ、検査づけ、入院づけを生んでいる
 のです。・・・日本での入院日数は、他の先進諸国などと
 比較すると二~三倍にもなります。(p203)


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大前 研一 田原 総一朗
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【私の評価】★★★☆☆(72点)



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