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「調達・購買戦略決定入門」坂口 孝則、四宮 知之、牧野 直哉、倉布 惇

2010/10/01公開 更新
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調達・購買


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 会社にはどこにも購買部門があると思いますが、購買部門に特化した一冊です。購買部門の使命は、資材を良い品質で安価に安定的に供給することです。この本では、市場の動向の把握方法、価格の決定方法、海外調達などについて検討しています。


 例えば、開発購買を説明していますが、購入する物の開発・設計段階にバイヤー側が積極的に関与していくものです。つまり、開発側から見れば、顧客の意見を聞きながら使い勝手のよい製品を開発できるし、最初の顧客にもなってくれるのでありがたい仕組みなのです。


 購買部門に絞った本は少ないので、購買部門関係者は読んで損のない一冊だと思います。良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・バイヤーのすべてはCRB※を見ろ(p4)
※Commodity Research Rureau社のREUTERS/JEFFERIES CRB指数


・植田正也さんの「電通『鬼十則』」には・・・広告主から相応の相手をしてもらえるまでになったのは、平均13.5回通った時だった・・・ここで面白いのが、ギブアップする平均回数である。それが11.0回。(p38)


調達・購買
坂口 孝則 四宮 知之 牧野 直哉 倉布 惇
日刊工業新聞社
売り上げランキング: 176859


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

1 材料獲得戦略―市場情報の選別が材料調達の世界を開く
2 マーケット型価格決定戦略―市場動向が導く本当の購買価格
3 バイイングポジション戦略―バイヤーの立ち位置で戦略は変わる
4 自社評価戦略―自社を評価し、自社を評価してもらうことに真剣に取り組む
5 調達コスト決定戦略―バイヤーのためのCVP(損益分岐点)分析講座
6 サプライヤー戦略―統計学を上手に使った調達戦略上の評価軸構築のすすめ
7 契約戦略―バイヤーのための清く正しい契約書講座
8 貿易戦略―知らないと損をする、貿易に関する常識と規則



著者経歴

 坂口孝則(さかぐち たかのり)・・・未来調達研究所所長、株式会社アジルアソシエイツ取締役。大阪大学経済学部卒業後、メーカーの調達部門に配属され、調達・購買・原価企画を経験。現在は、同領域のコンサルティング、研修講師に従業。メールマガジン「ほんとうの調達・購買・資材理論」執筆者。著作に『牛丼一杯の儲けは9円』(幻冬舎新書)、などがある。


 倉布惇・・・大学院修了後、大手メーカーに就職。同社にて工場の工程改善・生産技術開発・生産システム設計などの生産技術部門や原価企画部門を担当した後、購買部門に異動。さまざまな品目の調達・購買実務の担当を経て、現在は主に原材料を担当。特に木質材料の専門家であり、学術的なことまで精通したバイヤーとして定評がある


 四宮知之・・・大学卒業と同時に大手メーカーに就職。同社にて購買部門に配属となり、事業部を点々と異動。その間、購買システムの立ち上げを二度、コストダウンプロジェクトの旗ふりを二度経験。上下関係とネクタイ嫌い。2005年に購買ネットワーク会に出会い、バイヤーの地位向上のために活動を続けている。購買ネットワーク会元幹事


 牧野直哉・・・「購買ネットワーク会」幹事。神戸大学非常勤講師。新規サプライヤー開拓、サプライヤーとのリレーション改善、海外調達のエキスパート大学卒業後、大手重工業メーカーへ入社。小型発電プラントの輸出営業を担当し、東南アジア、中国へ進出する日系企業のインフラ整備と、オペレーションの支援事業に従事。その後、資材調達部門へ異動し、機械組立用部品を調達するバイヤーとなる


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