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「ヤクザが恐喝(ゆす)りにやってきた 暴力団撃退マニュアル」宮本 照夫

2010/08/27公開 更新
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ヤクザが恐喝りにやってきた 暴力団撃退マニュアル (朝日文庫)


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

相撲の世界でも大問題となっていますが、暴力団と付き合わないための事例本です。著者は、暴力団と付き合わずに40年も飲食店を経営してきたそうです。その間に100人以上のヤクザを撃退してきたとのこと。


その対応はシンプルで、とにかく最初から暴力団関係の方との接触、仕事は一切、断ること。そして、暴力団と店でトラブルになったら記録を取り、警察に連絡すること。しかし、本書のトラブル事例を読むと、いかにそれが難しいかがわかります。


例えば、ヤクザが店に来て、大きな声で騒いだら、110番の電話をする。これを四、五回続けて嫌がらせをされたら、その都度110番するというのです。場合によっては「合わせ技一本」で逮捕されることもあるという。


・トラブルに遭遇したり、困ったりしたことが起きたら、必ず記録を残し、相手とのやりとりをテープに録っておいた方がいい。相手がヤクザでなくても、揉め事というのはややこしいものだし、人間の記憶ほど曖昧なものはない。(p175)


確かに学校では暴力団との付き合い方は教えてくれません。著者は宴会の予約が入ったときは必ず「暴力団関係者は入っていませんね」と聞くという。新しく従業員を雇うときは「暴力団関係者との付き合いはないね?」と聞くのです。


相撲協会の方も一緒に本書を読みましょう。宮本さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「学校の教科書には、社会にヤクザという生き物がいるので気をつけろ、なんて一行も出ていないし、学校の先生や大学教授だって教えてくれたことなどなかった。私の受けた教育とはいったい何だったのだろうか」と私に愚痴をこぼした(p213)


・新宿歌舞伎町界隈に暴力団事務所等が二百個所以上あり・・・夜になると、若い組員が「地回り」をして、自分たちの縄張りを跋扈してみせる・・・多くの風俗業者が、不況の中で必死に店を切り盛りしているというのに。(p258)



【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

ヤクザとは
追い詰められて川崎へ
"まあ入れや"から始まった
何言うてんねん、こらっ!
ワシの女に手ェ出した
家族みんな殺てもうたる
三十万円つまんでこい
指詰めェや
脅しの「倍々ゲーム」
もう終わりや、殺される



著者経歴

宮本照夫(みやもと てるお)・・・1938年山口県光市生まれ。59年山口県立下松工業高校卒業。64年から、神奈川県川崎市でクラブ、スナックなどを経営。最盛期には8店にのぼった。現在は川崎、麻布十番などで焼肉店を経営。「ヤクザご一行様お断り」の方針を貫き、飲食店経営40年の間に、暴力団ならびに不良客を100人以上検挙させた。(株)宮本企画代表取締役。神奈川県暴力追放推進協議会に所属し、講演やセミナーを通じて暴力追放を訴えている


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