「日本国家の真髄」佐藤 優

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日本国家の神髄
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佐藤 優
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■著者は外務省において、
 「ロシア情報収集分析チーム」を
 統括していました。
 いわゆる諜報組織です。

 メンバーの能力は、他国に比べ劣りませんでしたが、
 著者は、何かが足りないと感じたそうです。

 それは、この仕事に命をかけることが
 できるのか、ということです。


■そこで著者は、過去の日本のスパイ活動、
 他国のスパイ活動を学習するとともに、
 日本の伝統、文化を勉強しました。

 皇室とはなにか、日本の神話は?
 日本国とはなんなのか、
 ということです。

 そうした学習のなかで、
 日本国のために命をかけるという
 意識が高まってきたそうです。


・自らの命を投げ出す心構えができていない・・・
 『古事記』『日本書記』『神皇正統記』『太平記』など
 日本の古典を読み、われわれの伝統を知ることだ。(p2)

 
■そうした背景から、著者は、この本で
 戦前に文部省が発行した「国体の本義」を
 読み解き、日本とは何なのかを考えていきます。

 「国体の本義」とは、
 国体とはそもそも何なのかを明らかにするために
 文部省が作成したパンフレットですが、
 私にはまったく手に負えませんでした。


・日本は、高天原の神々と直接つながる皇統を有する
 神の国なのである。天皇を原点にわれわれは召されている
 集団だ。われわれ日本人は神の国の民なのである。(p154)


■唯一、わかったことは、日本という国は、
 天皇を中心にまとまってきた国であるということ。

 そして天皇は遡れば、神に行き着く。
 つまり、日本は神の国であるということです。

 内容は難解でしたが、
 日本が神の国であることはわかりました。
 佐藤さん、良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・どの民族もその伝統を最後まで突き詰めていくならば、
 かならず神話に行き着く。日本の場合、『古事記』と『日本書記』
 で集大成された天地開闢、天孫降臨に対する感覚を
 われわれ日本人が取り戻すことが重要だ。(p68)


・没我帰一とは、各人が自己中心の考えを捨てて、
 一つにまとまることである。・・・皇室を中心として、
 没我帰一を可能にする精神が、日本語の中に埋め込まれている
 ことを、われわれは感謝して受けとめなくてはならない(p208)


・世のため、人のために役に立つ人間となるために知識を習得
 しなくてはならないという動機づけを生徒に対して行うことが
 教育者の重要な責務である。(p241)


・人間の理性に基づいて、理想的な社会や国家を構築できるという
 発想自体が、1789年のフランス革命のときに議長席から見て
 左側にすわっていた人々、すなわち左翼の思想なのである。
 ・・・右翼は、人間の理性には限界があると考える。(p21)


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おすすめ度の平均: 4.5
4 思想のプロフェッショナル
5 「国体の本義」に関する別観点
5 カレーライスとラーメンを思いながら
3 レビュー対象商品: 日本国家の神髄
5 必読の本

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■著者紹介・・・佐藤 優(さとう まさる)

 1960年生まれ。
 外務省入省。在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館、
 外務本省国際情報局分析第一課。
 平成14年5月、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。
 平成21年6月、最高裁により上告棄却、有罪が確定し、外務省の職を失う。


■関連書評

a. 「交渉術」佐藤 優
【私の評価】★★★★★


b. 「自壊する帝国」佐藤 優
【私の評価】★★★★★


c. 「国家の罠」佐藤 優、新潮社
【私の評価】★★★★★


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