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「血涙(上・下)」北方 謙三

2010/05/15公開 更新
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血涙(上) (PHP文庫)血涙(下) (PHP文庫)


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

 古代中国の北方騎馬民族の戦い「楊家将」の続編です。


 前回の宋の楊家と、遼の猛将 耶律休哥の戦いに続き、楊家の七郎が記憶喪失となり遼軍に加わって楊家同士で戦うこととなります。軍事戦略の中に家族の思いを加えて仕立てたというものでしょうか。


 軍というものは、政治上の道具でしかないのですが、そこで働く人は人間なのです。冷徹に軍事を語りながら、その背景にある人間関係を重ねていくことで、国家と個人の関係を考えてしました。


 北方さん、よい本をありがとうございます。


この本で私が共感した名言

・ふるえながら、指揮をしろ。兵ひとりが斃れたら、指が一本落とされたと感じられるほどに、こわがっていろ。それで、見えてくるものがある(下p217)


・騎馬で他国を攻めるというのも、貧しくあり続けた国や民の、血のようなものだろう。奪うことでしか豊かになれないのを、兵ひとりひとりにいたるまで知っている。(下p76)


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【私の評価】★★★☆☆(76点)



著者経歴

 北方 謙三(きたかた けんぞう)・・・1947年(昭和22年)、佐賀県唐津市生まれ。作家。ハードボイルド小説を発表しながら、日本及び中国を舞台にした歴史・時代小説に取り組む。


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