「今、頑張れないヤツは一生頑張れない。 カリスマ講師・吉野敬介の成功に導く100の言葉」吉野 敬介

【私の評価】★★★☆☆（77点）

要約と感想レビュー

カリスマ塾講師、元暴力団、いや暴走族の吉野さんの一冊です。「今、頑張れないヤツは一生頑張れない」タイトルどおりの内容でした。著者が言いたいのは、おまえは、"バカだから"できないんじゃない。"やらないから"できないんだということです。

吉野さんは失恋をきっかけに20歳で大学受験を決意。偏差値を25から猛勉強で、偏差値を86に上げて大学に進学したのです。そのスタイルは、猛勉強することであり、勉強すれば勉強ができるようになる。仕事をすれば仕事ができるようになるのです。

・例外を作るな。当たり前のことを続けろ・・・たとえば、「朝七時に起きて仕事をする」と決めたら、どんなことがあっても起きる。（ｐ93）

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塾講師になってからも、そのスタイルを変えずに、人気講師となりました。塾講師は、生徒の人気だけで評価されるＫ－１や相撲と同じ実力だけの世界です。できることは何でもやった。やり切ったからできた。吉野さんは、そう言っているようです。

例えば塾講師のはじめの頃は、通勤往復二時間を翌日の予習をする時間として活用するために、プリンスホテルに泊まりながら、代々木に通っていたという。ホテルの宿泊代などは月に約80万円かかりましたが、著者は授業のための予習の時間を月80万円で買っていたのです。

・人気講師に共通しているのは、テキスト作りや予習など表から見えない部分の仕事に人一倍、時間をかけていることだ（ｐ117）

著者は元暴走族だけあって、自分が嫌いな若者にこう語りかけます。おまえには可能性がある。今の自分に満足していないってことは、自分を変えたいっていう前向きな気持ちの裏返しだからだ。だから頑張れというのです。

もう少し具体論があると、講師として参考となるところがあるのかと思いましたが、「やりきる」吉野さんの姿勢には学ぶところがありました。吉野さん、よい本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・おもしろさがわかれば、苦手意識も克服できると思うよ。古文を読んでいると、千年前も今も人の心は変わらない、って、ホントに思うね。（ｐ66）

・自分に厳しくなければ、生徒に厳しくできない。"手を抜くな"と言えるのは、自分が手を抜かないからだ（ｐ84）

【私の評価】★★★☆☆（77点）

目次

第１章　日本史常識が変わる新視点
第２章　歴史を動かした人間関係を読む新視点
第３章　あの人物のもう一つ別の顔を知る新視点
第４章　現代に遺された"痕跡"から真実に迫る新視点
第５章　裏のウラ側から歴史を推理する新視点

著者経歴

吉野 敬介（よしの　けいすけ）・・・東進ハイスクール講師。１９６６年生まれ。中学時代から暴走族、特攻隊長。高校卒業後、中古車販売店に勤めるが、２０歳の９月に大学受験を決意。４か月の受験勉強で大学合格、国語の偏差値を２５から８６に上げた猛勉強で國學院大學に進む。大学卒業後、代々木ゼミナールの講師採用試験に史上最年少、かつ最高得点で合格する。以後１６年間人気ナンバーワン講師として活躍し、１００万人を志望校に合格させた実績を持つ。２００８年より現職。

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