人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「悪党の金言」足立 倫行

2010/03/09公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

悪党の金言 (集英社新書 475B)


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

 世の中で活躍している一匹オオカミというか、書籍も出している個性的な8人をインタビューした一冊です。


 この中では、佐藤優さんと、溝口敦さんが他を引き離して、圧倒的な個性を出していました。特に元外交官の佐藤優さんは知識だけでなく、物の見方が鋭いように感じます。スパイ大作戦ではありませんが、諜報の第一線で動いていた人ですから、肚の据わり方が違うのでしょうか。


・国連は、頼れません。The United Nationsはそもそも"連合国"と訳すべきで、日本は旧敵国です。国際社会の認識は100年やそこらで変わらない。(佐藤優)(p91)


 ヤクザ関係の著作の多い溝口敦さんについては、自分も刺され、編集者も怪我をし、息子も刺されているのに、今もヤクザものを書いているのは、すごいとしか言いようがありません。


 インタビューということで、相手のことをよく知っている人には、楽しめる本だと思います。逆にこの本をきっかけに、その人の本を読むとよいのでしょうか。足立さん、よい本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・特に民放の番組は最悪です。 テレビというメディア自体、物事を分析したり深く考えたりするのに適さないんじゃないかと思いますね。若い人がああしたバカ番組を毎日見るというのは、由々しき問題ですよ。(溝口敦)(p223)


・昭和天皇に関しては・・・いわゆる戦争責任の問題があります・・・「ない」という考え自体、昭和天皇に失礼だと思います・・・昭和天皇にとっては、「責任」という言葉は「文学上の綾」なんです。(保坂正康)(p25)


・「9条と自衛隊の矛盾に苦しむ」という不思議な病態を演ずることにより、日本は疾病利得として、世界史上例のない平和と繁栄を手に入れた。(内田樹)(p64)


悪党の金言 (集英社新書 475B)
足立 倫行
集英社
売り上げランキング: 191379


【私の評価】★★★☆☆(74点)


著者経歴

 足立 倫行(あだち のりゆき)・・・1948年生まれ。世界を放浪後、週刊誌記者などを経て、ノンフィクション作家となる。


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

いつも応援ありがとうございます
人気ブログランキング
に投票する

人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
>>バックナンバー
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。


お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト一日一冊:今日の名言

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: