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「ピカレスク 太宰治伝」猪瀬 直樹

2009/11/02公開 更新
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【私の評価】★★☆☆☆(62点)


要約と感想レビュー

■太宰治の生涯を追った一冊です。
 太宰治は「人間失格」で有名ですが、
 本当に人間失格ですね。


 人間としては、参考としたくない
 人間であることがわかりました。


 こんな人の本が時代を超えて
 読みつがれているのが不思議です。


 猪瀬さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・自殺は文学者のひとつの意匠である、と修治青年が信じ込んだとしたら、きっかけを与えたのは芥川龍之介だろう。(p27)


・東北は冷害がめずらしくない。ときには二年、三年と凶作がつづく。返済能力が限界を超えたら土地を担保にする。そのいくつかが借金のカタになって自分のものになる。(p39)


・新人作家の暮らしは楽ではない。だから依頼書に、原稿料を払いますよ、と明記されていれば書く可能性は少なくない。タダ原稿を求める同人誌はあっても、きちんと払います、と依頼をしてくる同人誌は稀である。(p55)


・大宅の前妻愛子は病気がちであった。・・・川端の妻秀子と愛子はともに青森県八戸の出身、同郷の二人は互いの家を行ったり来たりしていた。(p145)


・井伏鱒二が、チェーホフの「賭け」からヒントを得たと述べるのは、シチェドリンの「賢明なスナムグリ」を種本とした事実をはぐらかすためだろう。(p185)


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★☆☆☆(62点)



著者経歴

 猪瀬 直樹(いのせ なおき)・・・作家。1946年生まれ。「ミカドの肖像」「日本国の研究」など、日本という国家を考える書籍を多数出版。行革断行評議会委員として特殊法人の民営化に取り組む。2012年(平成24年)東京都知事選挙で当選。


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