文藝春秋
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■厚生労働省の外郭団体に働きながら、
お役人の公金浪費の実態を
内部告発した若林さんの一冊です。
やはり内部で働いていただけあって、
お役人の世界の雰囲気が伝わってくるところが、
本書の良いところでしょう。
・浄化槽管理士・・・講習会に出席すれば無試験で資格がもらえるが、
受講料は13万円。・・・お役所がいろいろな資格をつくって、
天下り先の外郭団体に試験監督や講習を独占させてもうける、という
典型的なお役所の「資格商法」なのだ(p100)
■民間企業では、いいかげんなことが
行われれば、すぐに倒産という現実に
直面します。
しかし、お役人の場合には、
組織は倒産することはなく、
国家が倒産するまでその組織が
存続するところが怖いことろです。
・『お役所の掟』の著者である宮本正於氏は、在職中に内部告発を
したため厚生省(当時)でいじめられ左遷され、最後にささいな
ミスをあげつらわれて懲戒免職となった。その後ほどなく
がんになり、フランスの病院で客死していた。(p173)
■お役人の世界を内部告発した人の
運命は、それが政治家であろうと、
部内者であろうと過酷なようです。
お役人の強さを認識させてくれる
一冊でした。
本の評価としては★3つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・独法(独立行政法人)は、天下りの温床にもなっている。
役員の5割から8割が官僚OBの天下りで、ほぼ一律の
年1600万円という高額報酬を得ている。(p166)
・残念ながら、公立学校の「大本締」であるはずの
文科省の官舎に、その春、公立中学校へ入学する子どもは
一人も見当たらなかった・・・文科省官僚の多くは、子供を
「ゆとり教育」のない私立の小学校や中学校に通わせている(p128)
・ハローワークの休職・求人はコンピュータに登録されるため、
人手もさほどいらなくなった。・・・しかし、失業給付の手続き
窓口として、失業者をほとんど意味もないのに出頭させる仕組みにして、
厚労省はハローワークが忙しいように見せかけ、抵抗をしている(p208)
・日本労働研究機構という厚生労働省所管の特殊法人で働いた。
・・・レポートを書いたりすると、「生意気だ」「必要ない」と
上司に止められた。・・・ある若手研究員は・・・「まともに
研究すれば、今の厚労省の政策は、大体、ムダとかおかしいという
結論になる」といって、大学に転出していった(p168)
▼引用は、この本からです。
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今後4年間の検証本
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日本という国の現実がよくわかる本です
「霞が関改革」、待ったなし!
行革の必要性を再認識させられた。【私の評価】★★★☆☆(70点)
■著者紹介・・・若林 亜紀(わかばやし あき)
1965年生まれ。
88年大手建設会社に就職。
91年厚生労働省の外郭団体、日本労働研究機構
(現・労働政策研究・研修機構)に転職。
01年に天下りや公金浪費の実態を「週刊朝日」に
内部告発して退職し、ジャーナリストとなる。
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■関連書評■
a. 「公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか」北見 昌朗
【私の評価】★★★★★
b. 「一気にわかる!空港の内幕」猪瀬 直樹
【私の評価】★★★★☆
c. 「構造改革の真実」竹中 平蔵
【私の評価】★★★☆☆
d. 「泥棒国家の完成」ベンジャミン・フルフォード
【私の評価】★★☆☆☆
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