■二人のオーストリア人ジャーナリストが
元サッカー日本代表オシム監督の発言を紹介していく一冊です。
■オシム監督の第一印象は、
非常に冷静、分析的であること。
そして、仕事の上では
プロフェッショナルであることを
求めているということです。
・『何でも自分の頭で考えて決めろ』と
子ども時代から言われていたからね。
今は私が選手たちに、いつもそう言い聞かせているわけだが(p26)
■オシムの考えるプロとは、
周囲の賞賛、批判に左右されず
常に自分を向上させようとする人です。
そこにプロとしての進歩が
期待できるのでしょう。
・「負けた後の葬式みたいなムードだけは、まるで理解できない」
とオシムは言う。「いつだって、なぜ負けたか、
自分で理解することが大切なのに」(p177)
■オシム監督は分裂したユーゴスラビア出身のため
半分は政治に関係するものでした。
やはりオーストリア人ジャーナリストには、
その点に興味があるのでしょうか。
・統一の当初、旧東ドイツの人々にはすべてが約束されていた
はずなのに、今では彼らは、いわば二等国民にされてしまった。
・・・身に降りかかったのは失業というわけだ。(p209)
■等身大のオシム監督を表現しようと
しているように感じました。
欧米の人はこうした書き方をするのだ、と
参考になる一冊です。
本の評価としては★3つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・この頃は確かに情報が豊かになったが、
その情報も操作されていることに気付いていない人が多いね。
・・・自分の頭で考えたことより、聞いたこと、
読んだことのほうを信じているようだ。(p184)
・オシムは自分のオフィスというものを持ったことがない。
職場はいつも芝の上と練習場とスタジアム。(p49)
・セレクションシステムは全国規模で展開すべきだ。・・・
才能あるプレーヤーを発掘できるか否かを偶然任せに
してはいけない(p223)
・ポジティブに考えるのは結構なことだ。だが、
この世の中には、ポジティブに考えるチャンスさえない
人がたくさんいる。病気、貧しさ、搾取、戦争のせいで・・・(p172)
▼引用は、この本からです。
集英社インターナショナル
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いよいよ、オシムのファンになってしまった
オシム監督の考え方が分かりました
オシム前史
"down-to-earth"なオシム氏の人生哲学が良く分かる【私の評価】★★★☆☆(73点)
■著者紹介・・・シュテファン・シェンナッハ
1965年オーストリア生まれ。
ジャーナリスト。緑の党スポークスマン。
オーストリア連邦議会議員。
ウィーン在住。
■著者紹介・・・エルンスト・ドラクスル
1961年オーストリア生まれ。
フリージャーナリスト。
97年から「トレッフプンクト・ケルンテン」誌の編集を担当。
98年ワールドカップでは「スタンダード」誌W杯別冊を執筆。
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■関連書評■
a. 「オシムの言葉」木村元彦
【私の評価】★★★★★
b. 「察知力」中村 俊輔
【私の評価】★★★★★
c. 「中田語録」中田 英寿
【私の評価】★★☆☆☆
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