【私の評価】★★★☆☆(78点)
■松下幸之助、幼少の頃から
昭和36年に社長を引退し、会長に就任する頃までの
お話です。
火鉢屋、自転車屋、大阪電灯、そして独立と、
エピソードとともに、松下幸之助の人生を
味わうことができました。
・これからは電気の時代やて思います。電灯から電車、電信・・・
電気代もドカンとさがって・・・僕、電気のこと何もわかりまへんけど、
これからは電気の時代やと、思うとります(p113)
■松下幸之助はよく「運がいい」「私には私の道がある」
などと言っていますが、
この本を読んで、そう思わざるをえない人生であった
のだと思いました。
両親が他界し、七人いた兄弟姉妹も
すべて病気で他界しているのです。
そして、自分自身も病弱であり、
いつ死んでもおかしくない状況だった。
自分は生きている間に何ができるのだろうか、
と考えていたと思うのです。
・「僕には強い運がついちゃある」幸之助は、そう信じ、
それを言葉にして語った。(p120)
■ですから、「自分は生かされている」
「自分の人生の使命はなんなのだろうか」
と考えていたのではないでしょうか。
そうした松下幸之助が経営者として、
「生産活動による貧乏の撲滅」を使命として確信したとき
そこに相手を失神させてしまうほどに叱る強さを
持てた理由のような気がしました。
・人が叱っているとき、相手が腹の中で笑うような
叱り方ではいけない。いっぺん叱ったら、
いつまでも効くような叱り方でなければならない。(p303)
■たんたんと松下幸之助の人生を仮想体験し、
エピソードを感じるには良い本だと思いました。
本の評価としては、★3つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・幸之助は、この店番の時間が愉しみであった。
幸之助は、表戸を閉めるまでの二時間ちかく、冬なら火鉢にもたれて、
すきな講談本を夢中になって読みふけった。(p93)
・われわれの事業経営もまた、
人間としての生活に必要な物資を生産する、
聖なる事業ではないやろか(p313)
・十年も十五年も電池づくりをしていた君が、
なぜ電池の気持ちがわからんのや。モノというものは、
目の前に置いてにらめっこしたり、撫でてやったりすると、
そっと話しかけてくるものや。(p359)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
■著者紹介・・・神坂 次郎(こうさか じろう)
1927年生まれ。
82年「黒潮の岸辺」で日本文芸大賞、
87年「縛られた巨人-南方熊楠の生涯」で大衆文学研究賞。
著書多数。
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■関連書評■
a. 「そう考えると楽ですね-松下幸之助との日々」岩井 虔
【私の評価】★★★★☆
b. 「松下幸之助の実践心理術」赤塚行雄
【私の評価】★★★★★
c. 「「松下幸之助」運をひらく言葉」谷口全平
【私の評価】★★★★☆
d. 「松下幸之助とその社員は逆境をいかに乗り越えたか」唐津 一
【私の評価】★★★☆☆
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