■トヨタ式改善塾を行っている現場では、
なにが起っているのか?
この本では、システム開発部門、
顧客サポート部門、総務・経理部門といった
生産現場とは全く違った職場での
トヨタ式改善活動の実際を見ることができます。
・必要なものをすぐに取り出せるように工夫するだけでも
仕事の効率は上がりますよ(p114)
■この本を読んでわかることは、
トヨタ方式と言われるカンバン、ストア管理、見える化は、
あくまで手段にすぎないということです。
目的は現場の改善ですので、
その現場で働く人々が、自分で考え、
自分の職場に合った方法を見つければよいのです。
■ただ、最終的な目的が、プロセス管理だとすれば、
結果して各担当者の仕事の中身や量がわかるように、
改善ボードに作業カードを貼り付けるといいのではないか?
仕事にムダが多いようであれば、
改善の提案を各人1個づつ出してみたり、
ワークサンプリングをしてみるといいのではないか?
それを決めるのは、
職場の人々なのです。
■トヨタ方式というと、
改善ボード、カンバン方式、マルチスキル化などを
思い出しますが、
本当のトヨタ方式とは、職場の人々が自分の手で
仕事を改善していくことであるとわかりました。
そして、実際の改善の現場では、
失敗あり、ケンカあり、悩みありで、
そうした試行錯誤があるからこそ、
結果が出てくるのだと思いました。
■改善の現場がイメージできる良書だと
思います。
トヨタ方式はわかったけど、実際に職場でどうすればいいのか?
と悩んでいる人に、非常に参考になる一冊だと
思いましたので、
本の評価としては、★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・やってみて考える改善スタイル(p38)
・コンサルタントは「同じ仕事には同じ見積もりを適用する
ようにしてください」と言う。・・「そうでないと変化が
見えない、というわけだな」と。(p101)
・マルチスキル化は、専門担当制に比べ、業務の習熟度が低くなり、
品質においても生産性においても良くありません。・・・
マルチスキル化は、この平準化課題を解決する上で、
必要最低限の範囲で行わなくてはなりません。(p163)
▼引用は、この本からです。
日経BP社
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「改善塾導入のポイント」がGOOD!【私の評価】★★★★★(92点)
■著者紹介・・・松井 順一(まつい じゅんいち)
1961年生まれ。
アイシン精機にてABSなどの新製品開発に従事。
開発の仕組み作りと実践を行う。
その後、(社)中部産業連盟にてトヨタ生産方式、品質管理等の
経営コンサルティングに従事。
トーマツコンサルティングにて事務・営業に適用した改善塾の
コンサルティングプログラムの開発と実践を行う。
2005年よりコンサルソーシング代表取締役。
■著者紹介・・・石谷 慎悟(いしたに しんご)
1967年生まれ。
沖テクノシステムズラボラトリにて制御・情報システムの
設計・開発に従事。
その後、監査法人トーマツ、トーマツコンサルティングにて
トヨタ生産方式、業務設計などのコンサルティングに従事。
2006年よりコンサルソーシング入社。
■関連書評■
a. 「職場の「かんばん方式」」松井 順一
【私の評価】★★★★☆
b. 「トヨタ流「改善力」の鍛え方」若松 義人
【私の評価】★★★★☆
c. 「御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか?」若井 吉樹
【私の評価】★★★★★
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