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「職場の「かんばん方式」2 トヨタ式人づくり改善塾」松井 順一、石谷 慎悟

2009/05/27公開 更新
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【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

■トヨタ式改善塾を行っている現場では、
 なにが起っているのか?


 この本では、システム開発部門、
 顧客サポート部門、総務・経理部門といった
 生産現場とは全く違った職場での
 トヨタ式改善活動の実際を見ることができます。


・必要なものをすぐに取り出せるように工夫するだけでも仕事の効率は上がりますよ(p114)


■この本を読んでわかることは、
 トヨタ方式と言われるカンバン、
 ストア管理、見える化は、あくまで
 手段にすぎないということです。


 目的は現場の改善ですので、
 その現場で働く人々が、自分で考え、
 自分の職場に合った方法を見つければよいのです。


■ただ、最終的な目的が、プロセス管理だとすれば、
 結果して各担当者の仕事の中身や量がわかるように、
 改善ボードに作業カードを貼り付けるといいのではないか?


 仕事にムダが多いようであれば、
 改善の提案を各人1個づつ出してみたり、
 ワークサンプリングをしてみるといいのではないか?


 それを決めるのは、
 職場の人々なのです。


■トヨタ方式というと、
 改善ボード、カンバン方式、マルチスキル化などを
 思い出しますが、
 本当のトヨタ方式とは、職場の人々が自分の手で
 仕事を改善していくことであるとわかりました。


 そして、実際の改善の現場では、
 失敗あり、ケンカあり、悩みありで、
 そうした試行錯誤があるからこそ、
 結果が出てくるのだと思いました。


■改善の現場がイメージできる良書だと
 思います。


 トヨタ方式はわかったけど、
 実際に職場でどうすればいいのか?
 と悩んでいる人に、非常に参考になる一冊だと
 思いましたので、
 本の評価としては、★5つとしました。


この本で私が共感した名言

やってみて考える改善スタイル(p38)


・コンサルタントは「同じ仕事には同じ見積もりを適用するようにしてください」と言う。・・「そうでないと変化が見えない、というわけだな」と。(p101)


・マルチスキル化は、専門担当制に比べ、業務の習熟度が低くなり、品質においても生産性においても良くありません。・・・マルチスキル化は、この平準化課題を解決する上で、必要最低限の範囲で行わなくてはなりません。(p163)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★★(92点)



著者経歴

 松井 順一(まつい じゅんいち)・・・1961年生まれ。アイシン精機にてABSなどの新製品開発に従事。開発の仕組み作りと実践を行う。その後、(社)中部産業連盟にてトヨタ生産方式、品質管理等の経営コンサルティングに従事。トーマツコンサルティングにて事務・営業に適用した改善塾のコンサルティングプログラムの開発と実践を行う。2005年よりコンサルソーシング代表取締役。


 石谷 慎悟(いしたに しんご)・・・1967年生まれ。沖テクノシステムズラボラトリにて制御・情報システムの設計・開発に従事。その後、監査法人トーマツ、トーマツコンサルティングにてトヨタ生産方式、業務設計などのコンサルティングに従事。2006年よりコンサルソーシング入社。

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