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「光と影の法則」心屋仁之助

2009/05/26公開 更新
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光と影の法則


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

 一人の働く女性が、仕事の失敗から、自分の心のトラウマに気づいて、立ち直っていく物語です。この物語は、実際に著者が係わった女性の実話を参考にしているようで、今の仕事と上司に不満を持っている人には、共感するところが多いのではないでしょうか。


 著者ももともとは、短期で怒りっぽく、自分が正しいということを主張する人だったのです。仕事ができない人には、「なんでこんなこともできないんだ!」と考える人間だったのです。そうした人は、人間関係という問題を引き寄せます。それは法則のように避けられないのです。


・「問題をいっぱい抱えている人には、共通の口ぐせがあるんだよ」「口ぐせ・・・ですか?」「そう、それはね『私は間違ってない』っていう言葉なんだ」(p42)


 この本では、そうした問題は、「自分が引き寄せているんだよ」ということを教えてくれます。そして、そうした自分自身というものは、過去の経験や記憶から影響を受けていますので、その過去の記憶と対決しなくては、その問題は解決しないのです。


 この本では、自分が嫌な気持ちになることを分析するように勧めています。つまり、「気に食わないこと」「許せないこと」が、自分の心のどこから生まれているかを過去にさかのぼって分析してみるのです。もし、その思いの源泉となっている「過去の経験」がわかったら、その場に戻ってみます。その場に戻ってみて、その時に言いたかったことを思い切りぶちまけるのです。そして、言いたいことを言ってすっきりしたら、相手を許します。


 それが終わったら、自分に対しても同じことを繰りかえします。「過去の経験」で言いたいことが言えなかった自分を非難するのです。「言いたいことを言えばよかったじゃないか」と。そして十分自分に文句を言ったら、また、自分を許すのです。当時、あなたは子どもだったのですから。


 自分の過去と向き合うことを強要する一冊で、なかなか厳しい本ですが、素直な自分になるためには一度通らなくてはならない道なのかもしれません。


 本の評価としては★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・たとえば、誰かにごはんをおごったとして、その人がお礼を言わなかったとしたら、ちょっとさびしいよね。でも、お礼を言ってほしいなんてなかなか言えないようね」「ええ」・・・(p61)


・「自分の素直な気持ちを伝えたら、それを聞いてどうするかは相手が決めることなんだ。それを自分のものさしで勝手に期待して、自分の思い通りにしようとするからケンカになるんだ。期待しないことも大切なんだよ(p62)


・父は怒鳴る人だった。だから怒る人が異常に嫌いだった。だから無条件に体が反応していたんだ。だからあのとき、自分は絶対に「怒らない」と決めたんだ。そして、自分の中にある「怒り」のピースを捨てたんだ。だから怒るピースが、矢嶋や夫になって自分の目の前にやってきた。(p112)


▼引用は、この本からです。
光と影の法則
心屋仁之助
経済界
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【私の評価】★★★★☆(88点)


目次

1 「誰も信じられない」
2 「私は間違ってない」
3 「私が悪いの?」
4 「私も正しい、あなたも正しい」



著者経歴

 心屋仁之助(こころや じんのすけ)・・・兵庫県生まれ。性格リフォーム心理カウンセラー。大学卒業後、大手物流企業に就職、現場営業を経て、営業企画部門の管理職となる。19年間勤めた後、家族におこった事件の問題解決を通じて心理療法と出合い、心理カウンセラーとして起業。京都を中心に心理療法・NLPを取り入れたセラピーを行う。自ら性格を改善した体験から「性格改善」を専門とする。


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この著者の本


コメント(1)

今まで上手くいかなかった人間関係は、実際には

自分ひとりが勝手に悩み、思い込んでいたのではないか。
自分自身の勝手なモノサシで見るのはやめよう。


 これから先、何かあったら、まずは自分自身を見つめなおしてみたい、
と思わせてくれる本でした。

「あなたの問題は、あなたがつくり出している」

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