■幕末から明治維新にかけての
混乱の時代を、描写した歴史小話六編です。
明治維新では、幕府・藩が消滅し、
西欧の技術・文化を移入し、
日本発展のきっかけになったと学校では学びました。
■しかし、その一方で、
武士がその居場所と収入を失い、
家族離散、浪人による犯罪など
その反動も大きかったのです。
この本では、主に武士の視点で、
明治維新の時代の雰囲気を
疑似体験させてくれます。
■すべてを武士が取り仕切った時代から、
官僚、そして商人が活躍し、
そして軍隊の育成に入っていく
明治の風がこの本からリアルに伝わってきました。
やはり歴史というものは、こうした時代小説のような
もので味わいたいと思いました。
■司馬遼太郎のような格好良さはありませんが、
人間の心のひだを感じさせてくれる良書だと思います。
歴史小説の素晴らしさを
伝えてくれる一冊ということで、
本の評価としては、★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・本年の十二月三日をもって改暦をなすは、
西洋歴の中でも、ぐれごりお歴の採用に他ならぬ。
すなわち、あめりか及びえうろっぷの時間に、
わが日本国の時を合致せしめるという意味じゃ。(p100)
▼引用は、この本からです。
中央公論新社
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魂だけは売り払わない誇り高き侍たちの物語
引きずってきた過去との折り合いに苦しむ男たちの物語
曾祖父は戊辰戦争のただなかに生まれたことになる
浅田劇場が本作でも堪能出来ます。
出色【私の評価】★★★★☆(82点)
■著者紹介・・・浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年生まれ。
95年「地下鉄に乗って」で吉川英治文学新人賞。
97年「鉄道員」で直木賞。
2000年「壬生義士伝」で柴田錬三郎賞を受賞。
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■関連書評■
a. 「椿山課長の七日間」浅田 次郎
【私の評価】★★★★☆
b. 「プリズンホテル夏」浅田 次郎
【私の評価】★★★★☆
c. 「天国までの百マイル」浅田 次郎
【私の評価】★★★☆☆
d. 「初等ヤクザの犯罪学教室」浅田 次郎
【私の評価】★★★☆☆
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