【私の評価】★★★☆☆(70点)
■鹿児島県南九州市の知覧町に、
知覧特攻平和会館があります。
戦時中、知覧に陸軍の飛行場があり、
ここから陸軍の特別攻撃隊が出撃していったのです。
■この本では、取材により
特攻基地知覧の雰囲気を伝えてくれます。
特攻はすべて志願兵という説もありますが、
実際には行かざるをえないといった状況だった
ようです。
・桜咲く故国をあとに我はいま
沖縄の海に清く散り行く(p25)
■また、「生きて虜囚の辱めを受けず」といった
言葉があるように、成果よりも、
死ぬことが目的化されていた雰囲気も伝わってきます。
特攻により優秀な兵士が損耗すること、
現状の爆弾で艦船を沈没させることが難しいとの実験結果が
あったこと、などを考え合わせると、
軍部が頑張っていることをPRするのが
目的だったのではないかとさえ思えてきます。
・倉沢参謀がきては、おうへいな態度で、ののしった。
「死ねないようないくじなしは、特攻隊のつらよごしだ。国賊だ。」
・・・このような冷遇と恥辱を与えられるのも、
ただ単に、特攻隊員が生きて帰ってきた、というだけなのだ。(p148)
■私は、こうした特攻攻撃という
不合理が実行されていった当時の日本を
簡単に非難できないと思います。
京都議定書にしろ、国債発行にしろ、
現在も同じことが続いている。
私は、そう思います。
本の評価としては★3つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・隊員には割りきれない思いが残っていた。
それは、体当たりをする必要があるか、ということだった。
爆弾さえ命中させればよいはずだ。(p37)
・実験の結果では、陸軍の爆弾では、艦船を沈めることは
できないことが証明された。これに対し、三航研は、公文書で
反論を送ってきた。『飛行機が爆弾をつけて体当りをすれば、
艦船も撃沈できる。今、必要なのは、爆弾の改良よりも、
体当り攻撃を実施することだ』というのだ(p322)
▼引用は、この本からです。
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万人に読んで欲しい書物
是非読んでみて下さい。
初めて特攻隊について真剣に考えさせられました
書かずにはおれなかった
貴重な日本史の記録【私の評価】★★★☆☆(70点)
■著者紹介・・・高木 俊朗(たかぎ としろう)
1908年生まれ。大学卒業後、松竹入社。
戦争中、陸軍報道班員として中国大陸からビルマを回り、
鹿児島の知覧飛行場に入る。
そうした従軍体験をもとに、戦後ノンフィクションを書き始める。
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■関連書評■
a. 「日本人は戦争ができるか」松村 劭
【私の評価】★★★★☆
b. 「おじいちゃん戦争のことを教えて」中条 高徳
【私の評価】★★★★☆
c. 「零戦の真実」坂井 三郎
【私の評価】★★★★☆
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