■最近、特にお役所関係ですが、
論理的には正しいように見えて、
しかし、現実には合わない規制をかけて、
業界が大混乱している事例があるようです。
どうしてそうしたことがおこるのかといえば、
お役所が現場を知らないというだけでなく、
自分の責任を減らすことだけを考えていることが、
原因ではないのでしょうか。
この本では、そうした己かわいさから管理を強化してしまう人を、
「心配過剰菌」に感染していると表現しています。
■この「心配過剰菌」を普通の「心配菌」に
戻すコツは、「任せて任せず」です。
■まず、「任せる」にあたっては、
仕事の目的と目標を明確にします。
その仕事の大切さをちゃんと伝えて、
「君にやってもらいたいんや」と
任せるわけです。
・松下では・・・上司は部下にかませたからといって
放任するのではなく、要望はちゃんと追及する。また、
任せる前にはミッションをちゃんと伝え、
仕事に込められた思いや志を部下に理解してもらって、
使命感をもって取り組んでもらう。(p108)
■「任せず」のところでは、
例外により管理します。
つまり、本人の手に余ることが出てくれば、
上司が出て行き、責任は上司が取るわけです。
■本書は、「管理」というわかったような
わからないようなものを掘り下げようという
意欲的な一冊でした。
しかし、結局は、松下幸之助の「任せて任せず」に
行き当たるとは、経営とは難しいものです。
本の評価としては、意欲策ということで
★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・松下幸之助の数々の名言の中に「任せて任せず」がある。
・・・私のような凡人には、「任せて任せず」のさじ加減が
いっこうにわからず、実践するのも難しい。(p30)
・実際に「見える化」を実施している現場の多くでは、
より窮屈になったという話をよく聞く。(p32)
・「例外による管理」という考え方を実践するには、
「何をもって例外であるか?」という基準が必要である。(p149)
▼引用は、この本からです。
かんき出版
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管理に疲れた「上司」の方へ
「管理」をするかたは、ぜひご一読を。
やる気になるけど、精神論では無い、実践書【私の評価】★★★★☆(80点)
■著者紹介・・・金井 壽宏(かない としひろ)
1954年生まれ。78年京都大学卒業。
80年神戸大学大学院修了。
89年マサチューセッツ工科大学博士(経営学)
92年神戸大学博士(経営学)
■著者紹介・・・岸良 裕司(きしら ゆうじ)
1959年生まれ。
ゴールドラット・コンサルティング・ディレクター。
日本TOC推進協議会理事。
著書多数。
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■関連書評■
a. 「目標を突破する実践プロジェクトマネジメント」岸良 裕司
【私の評価】★★★★★
b. 「マネジメント改革の工程表」岸良 裕司
【私の評価】★★★★☆
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