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「敗者の論理 勝者の論理」増田 俊男

2009/01/09公開 更新
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敗者の論理 勝者の法則


【私の評価】★★★☆☆(73点)


■国際情勢を考える上で、
 増田さんは非常に気になる存在です。


 その理由は、発言が過激であること。
 そして、将来の予測も恐れずに発言し、
 大筋ではずれることがないことです。


■増田さんの基本的な主張は、
 日本の「和」の精神の素晴らしさが
 これから国際的なスタンダードになるということです。


 これまで日本は海外から優れた技術、仕組みを
 取り入れてきましたが、この「和」の精神だけは
 守って、ここまで経済発展してきたのです。


 これからは、グローバル・スタンダードではなく、
 ジャパニーズ・スタンダードを世界に広める
 絶好の機会であるということです。


・日本では勝者になったとしても、アメリカのような高い報酬を手にすることはできない。そのかわり、格差がないことで犯罪の不安など、目に見えない生活ストレスを受けることも少ない。(p89)


■そして、将来の予測については、
 基軸通貨を持ち、世界一の軍事国家である
 アメリカを見ていく必要があります。


 国益とは、お金を稼ぐことであり、
 経済的にお金を稼ぐことができなければ、
 軍事力もその一つの手段として
 使われるというのが、増田さんの視点です。


・アメリカは中東、中国・台湾、さらに北朝鮮というように、これからしばらく戦争に関与していくことになる。戦争で軍事力を誇示し続けないと、アメリカという国がもたないところまで追い込まれているからである(p213)


■しかし、幸運にも、日本は、
 戦争をしたくても戦争をできない国家です。
 そして、人間的にも争いを好まない
 「和」を尊ぶ国民です。


 そうした日本人の良さを世界的に広めるのが、
 日本人の使命ではないのか、
 増田さんはそう言っているように感じました。


 本の評価としては★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本の田園地帯を車でドライブしていると、必ずといっていいほど無人の農作物売場がある。・・・アメリカ人の友人にこの話をしたら、「それはおとぎ話か?」と聞き返された。(p167)


・アメリカには、ほんの130年あまり前まで奴隷制度があった。・・・歴史的背景があるから、雇用関係も奴隷制がかたちを変えたものになる。(p172)


・ゴーン氏の手腕によって、日産は健康優良児に変貌したとマスコミはもて囃したが、むしろ技術面では衰退し、ルノーからは「金づる」にされているのが実態である。(p126)


・心で感じる情報に触れることが大切である・・・一次情報の質とは、「心のつながり」によって高められていく・・・講演会でも勉強会でも何でも足を運んでみる(p210)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(73点)



■著者経歴・・・増田 俊男(ますだ としお)


 1938年生まれ。東急エージェンシーを経て、独立。1974年に渡米し、事業を展開。1995年に帰国し、時事評論家。


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