■小泉内閣には賛否両論あるようですが、
結果を見れば、郵政民営化、道路公団民営化、
靖国神社参拝、訪朝と拉致被害者の帰国と
結果と筋を通したように感じます。
マスコミをもコントロールする役人の抵抗を排除しながら、
こうした実績を残したのは、評価すべきでしょう。
・小泉VS郵政官僚の大喧嘩・・・翌年、ドイツの郵政三事業が
民営化になったんです。これは郵政省が、表に出ないように
マスコミを規制した。・・・うまくいかないニュージーランドや
オーストラリアの話を懸命に表に出そうとしていましたね。(p57)
■あちこちに「●●省はひどい」「●●省は・・・」とあり、
やはり官僚組織との戦いが主戦場であり、
役人の操縦方法の最終兵器は、やはり( 人事 )だったようです。
・政策を実践していくのは官僚だから、官僚を無視できない。
・・・官邸に局長級の人事検討会議がありますから、ここで
人事を握る。閣僚もすべて自分で選ぶ。ダメな閣僚は、これも
誰にも相談せずに更迭する。(飯島)(p118)
■小泉内閣では、官僚組織に対して
小泉純一郎、竹内平蔵、飯島勲と
役者がそろっていたように感じます。
小泉は目標設定と人事の天才であり、
竹中平蔵が経済問題の対策を設計し、
飯島勲が小泉の片腕として実務を進めていくという形です。
■最近、小泉内閣の規制緩和の反動として、
役所の生き残りをかけた規制強化が進んでいるように感じますが、
官僚が生き残っても、民間が死んでしまえば同じです。
この本を読みながら、
官僚組織をコントロールできる内閣を
期待するしかないと思いました。
本の評価としては、★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・うちが受け取る政治資金は、・・・ひと口月額2万円なんです。
・・・1000社近くが後援会に入って、陳情なしで30年以上
支えてくれるというのは、これはたいへんなことです。(飯島)(p44)
・年金福祉事業団は、99年末に廃止法案が通って、
01年3月に廃止された。つまり小泉は、厚生大臣になったとたん、
財政投融資に流れ込む郵貯、簡保、年金という「三本の矢」
の一本を折った。(飯島)(p158)
・北朝鮮工作員の問題も話としてはあったが、断定できない状態だった。
新幹線のレールに鎖を巻いて転覆を謀った。あるいは鉄橋のボルトを
相当数抜いて鉄塔が倒れそうになった。(飯島)(p181)
▼引用は、この本からです。
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臨場感ある仕上がり
小泉政権の日々【私の評価】★★★★☆(82点)
■著者紹介・・・田原 総一朗(たはら そういちろう)
ジャーナリスト。1934年生まれ。
大学卒業後、JTB、岩波映画社、テレビ東京を経て、フリー。
「朝まで生テレビ」「サンデープロジェクト」など。
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■関連書評■
a. 「小泉官邸秘録」飯島 勲
【私の評価】★★★★★
b. 「日本国の研究」猪瀬 直樹
【私の評価】★★★★★
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