「敵は我に在り(上巻)」野村 克也

<新装版>敵は我に在り 上巻 (ワニ文庫 P- 158)

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■東北楽天ゴールデンイーグルスの野村監督の一冊です。

 やはり私は仙台なので、
 取り上げないわけにはいきませんでした。


■読んで分かるのは、野村監督が凡人であるということです。

 球団もライバルが少ないところを選んでいるし、
 入団もテスト生。最初はカーブが打てなかった。
 才能のなさは、非凡なる努力と知恵で乗り切ってきたのです。


  ・人間は一人前になるために、どうしても歩かなければならない
   道があるのです。その道程が短いか長いか、それだけの違い
   ではないでしょうか。・・・少しも苦労とは考えなかった。(p201)


■私には、選手としての野球の話よりも
 野村監督の思想、考え方が楽しく読めました。

 多分、人を育てること、人をやる気にさせることに
 長年悩んできたので、こだわりを持っているのでしょう。


  ・私は「八つほめて、二つ教える」くらいの感じが、
   いい結果に結びついたような気がします。(p126)


■野球の世界では実績が全てですので、
 野村監督の考え方の正しさは、
 これまでの実績が証明しています。

 野球だけでなく組織のリーダーとしての
 指南帖として読める一冊です。
 本の評価としては★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・どんな細かいことでも、「わかっていると思うが」と
   前置きして念を押し、指示を与える。
   大事な局面ほど、それが大切です。(p154)


  ・自分を大切にし、見つめる。工夫をこらしてゆくと、
   自分がどんなタイプの選手なのか、わかってきます。
   個性は十人十色です。自らのタイプを認識することによって、
   進む方向が決まってゆくのです。(p219)


  ・私の考えでは、ファームの選手はアマチュアなんです。
   ・・・社風を教え、社会人としての常識を教え、機構を
   頭に叩き込む必要があります。(p237)


  ・「人間には"善人"と"悪人"がいるのではなく、
   "弱い人"しかいない」というのは本当だと思います。
   その"弱さ"から這い上がれるかどうかは自分自身の問題です。(p243)


▼引用は、この本からです。

<新装版>敵は我に在り 上巻 (ワニ文庫 P- 158)
野村 克也
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【私の評価】★★★☆☆(75点)


■著者紹介・・・野村 克也(のむら かつや)

 1935年生まれ。高校卒業後、南海ホークスにテスト生として入団。
 4年目に本塁打王獲得。65年三冠王。首位打者1回、
 本塁打王9回、打点王7回、MVP5回、ベストナイン19回。
 70年南海ホークス選手兼任監督に就任。
 73年パ・リーグ優勝。
 90年ヤクルトスワローズ監督就任。4度のセ・リーグ優勝。
 99年阪神タイガース監督就任。
 06年より東北楽天ゴールデンイーグルス監督就任。

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