「誰?-WHO AM I?」渡辺 謙

誰?-WHO AM I?

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■渡辺 謙といえば、国際的映画スターであり、
 ハリウッドから直接お声がかかるのは彼くらいでしょう。

 白血病、C型肝炎を発症し、
 これを克服し、作品に打ち込む姿は
 スーパースターそのものといった印象でした。


■ただ、意外だったのは、
 スパースターであっても、
 彼が普通の人間であるということです。

 悩みもするし、迷いもする。
 「俳優」という仕事に打ち込む
 普通の日本人なのです。


  ・時々、僕達はトンネル工事や橋を作る人達と同じ仕事を
   しているんじゃないかと感じる。・・・皆の知恵と勇気を
   結集させ、振り絞って目の前の大きな難関に立ち向かう。
   ・・・ほんの一瞬、トンネルや橋が開通した喜びと感慨に浸りつつ、
   再び次の"現場"に向かっていく。この繰り返しなのだ。(p228)


■私は、渡辺 謙という人は
 俳優をやらずに、料理人になっても、
 医者になっても、広告マンになっても
 同じように仕事に打ち込んでいるんだろうなと思いました。

 渡辺 謙という人間に触れたような気がしました。
 本の評価としては★3つとします。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・『天と地と』の撮影が行われた現場に向かい、
   あの当時と何の変わりも無い風景を目の前にした時、
   突然何かが自分の心の奥を突き刺した。「悔しい・・・」。
   その時初めて、気がついた。
   こんなにも自分の気持ちを押さえ込んでいたのだと。(p67)


  ・「日本映画とハリウッドとの違いは何ですか?」と
   訊かれる事が多い。実際のところ、映画を作っている環境や
   人々の情熱は何も変わらない気がする。・・・
   一番の違いを感じたのは、宣伝や告知の方法だった。
   その作品の内容や画に関しては徹底的に管理をする。(p225)


  ・やはり人や組織を動かすのは最終的には情熱であり、
   温度なのだ。自分の国じゃないからと、人に任せていた
   自分の怠惰を反省する。(p240)


▼引用は、この本からです。

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4 自問自答の中で得られたものは何だったのか。
5 自分と向かい合って
4 俳優として、人間として、彼の生きる道に感動します。
4 俳優の次は・・

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・渡辺 謙(わたなべ けん)

 1959年生まれ。俳優。
 『瀬戸内少年野球団』で映画デビュー。
 1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役(伊達政宗役)を演じる。
 1989年、映画『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。
 1993年、NHK大河ドラマ『炎立つ』に主演。
 1994年に白血病を再発するが、再度、完治。
 2003年『ラストサムライ』に助演。
 2006年『硫黄島からの手紙』に主演。

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■関連書評■
a. 「察知力」中村 俊輔
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b. 「オシムの言葉」木村元彦
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