「「先読み力」で人を動かす」

「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~

【私の評価】★★★★★(94点)


■電通の吉田秀雄さんが書いた「電通鬼十則」のなかに、
 次のようなものがあります。

 二、仕事とは、先手先手と働きか掛けていくことで、
   受け身でやるものではない。
 六、周囲を引きずり回せ!引きずるのと引きずられるのとでは、
   永い間に天地の開きができる。
 七、計画を持て!長期の計画を持っていれば、
   忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。


■口は悪いですが、この本は、
 具体的に組織や周囲に先手先手と働きかけ、
 引きずり回す方法を教えてくれる一冊です。


■私が感心したのは、スケジュール作りです。
 著者は3週間のスケジュールを作成しています。

 そして、月曜日の定例会議で、
 この3週間スケジュールを確認しつつ、
 メンバーが今週やる予定の仕事を5つ発表します。

 「5つ」と具体的に指定することで、
 細かく説明する人と、大雑把に説明する人の
 ばらつきをなくしているわけです。


  ・メンバーが記入してきたTOP5のタスクを
   発表してもらいます。
   これはメンバー全員が発表します。


■最終的には、毎週の3週間スケジュールを
 部下の持ち回りとすることを推奨しています。

 部下にリーダーと同じ目線で考えてもらうことで、
 次のリーダーの育成が可能となるのです。


  ・3週間スケジュールを月曜日の朝11時の定例ミーティング
   で発表します。このときの発表者は、メンバーの1人が持ち回り
   で行います。(p118)


■多くの有能なリーダーがやっている方法かもしれませんが、
 それを一般的な仕組みに落とし込んで、
 マニュアル的にまとめていることが素晴らしいと思いました。


■プロジェクトリーダーのためにこんな本がほしかった。
 2000冊読んでもこんな本はなかった。
 そう、思わせてくれる本でした。

 現役の著者だから書ける、真に実用的な一冊です。
 文句なく★5つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・年上のメンバーをリードする方法・・・
   「私がお客様だったら、○×と言うのではないでしょうか?・・・」
   「ではそれを実際にお客様に聞いてみませんか?」(p225)


  ・自分でたたき台(議論のベースになるもの)
   を作成してしまう(p167)


  ・仕事ができる人は、トラブルを起こさないように、
   前もって起こりうる問題を予測する「先読み力」がある(p4)


▼引用は、この本からです。

「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~
村中 剛志
日本実業出版社
売り上げランキング: 75
おすすめ度の平均: 4.0
5 本当の仕事術
3 プロアクティブについて、わかりやすい良書
3 入門書としてはよし
4 個人ベースの日程・タスク管理をチームに拡張
2 先読みの思想は良いと思いますが

【私の評価】★★★★★(94点)


■著者紹介・・・村中 健志(むらなか たけし)

 1996年日本IBM入社。ITエンジニアを経て、
 イギリスに3年間赴任。帰国後、役員補佐を経て、
 IBCS(IBMビジネスコンサルティングサービス)出向。
 2007年には年間最優秀プロジェクトで表彰される。

─────────────────

■関連書評■
a. 「デッドライン仕事術」吉越 浩一郎、祥伝社
【私の評価】★★★★★

b. 「よくわかる部下取扱説明書」松井 貴彦、文香社
【私の評価】★★★★★


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このページは、本のソムリエが2008年7月29日 21:33に書いたブログ記事です。

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